くらしの栄養学

高血圧の方は納豆を食べていい?血圧との関係と食べ方のコツ【管理栄養士監修】

4798

毎朝の食卓に納豆、という方は多いのではないでしょうか。

ところが「納豆は高血圧によくない」という情報をどこかで見かけて、「やめたほうがいいのかな」と迷ってしまった方もいるかもしれません。習慣にしている方ほど、気になってしまいますよね。

結論からお伝えすると、納豆には食塩がほとんど含まれていません。気をつけたいのは、納豆そのものより「かけるもの」のほうです。

まずは、なぜそう言われることがあるのかを考えてみましょう。

「納豆は高血圧によくない」と言われることがあるのはなぜ?

「納豆は高血圧に悪い」と言われる背景には、納豆にかける調味料の食塩や、納豆と薬の関係についての情報が混同されていることなどが考えられます。

納豆そのものには食塩がほとんど含まれていませんが、付属のたれやしょうゆには食塩が含まれています。

また、納豆は一部の薬を飲んでいる方では注意が必要です。納豆を控えるよう言われるのは、血液を固まりにくくする薬の一つ、ワーファリン(ワルファリンカリウム)を飲んでいる場合です。これは、血圧を下げる薬とは異なる薬です。

納豆と血圧の関係は?

注目したい栄養素はカリウムです。納豆1パック(約40g)には、カリウムが約260mg含まれます。カリウムには、とりすぎたナトリウムを尿とともに排出するのを助ける働きがあります。

高血圧の方の食塩摂取量の目標は1日6g未満。納豆自体には食塩がほとんど含まれないため、減塩を意識している方にも取り入れやすい食品です。

ただし、カリウムを含むからといって、納豆を食べれば血圧が下がるわけではありません。そう断定できる根拠は、今のところそろっていません。

血圧が気になるときの、納豆の食べ方3つ

1. たれ・しょうゆは「半分」から

たれやしょうゆの食塩量は商品で違うので、栄養成分表示を確認してみてください。

付属のたれを全部使わず、半分程度にすると、使う量を減らせるので減塩につながります。物足りないときは、酢やこしょう、からしを少し足してみてくださいね。

2. 薬味や野菜を組み合わせる

刻んだねぎやオクラ、大根おろしを混ぜると、香りや食感で満足感が上がります。一緒に野菜もとれて◎。

3. 量は「ほかのおかず」とのバランスで

納豆の摂取量に、高血圧の方のための決まった数値はありません。普段食べている1パック40〜50g程度を目安に、肉・魚・卵などの主菜や、豆腐などほかの大豆製品とのバランスを考えて取り入れてみてください。

注意していただきたいこと

・血液を固まりにくくする薬の一つ、ワーファリン(ワルファリンカリウム)を飲んでいる方は、納豆を食べないよう指示されることがあります。納豆に多く含まれるビタミンKが、薬の作用に影響するためです。

・腎臓の働きが低下している方は、カリウムの制限が必要な場合があります。制限の有無は、腎臓の状態や血液検査の結果などによって異なります。

ご自身に合った量は、主治医や管理栄養士にご相談ください。

納豆のおすすめレシピ5品

1.包丁いらず 納豆と青じそのパスタ

青じその香りをいかした一皿。ゆで湯に塩を入れずに作ります。

2.ほうれん草と海苔の納豆あえ

さっと作れる副菜。焼きのりの香りで、味つけ控えめでも箸がすすみます。

レンジでパラパラ レタたま納豆チャーハン

電子レンジで5分。油を使わず、レタスでかさを増やせます。

海苔納豆チーズトースト

忙しい朝にも作りやすい、納豆を使った一品。のせて焼くだけで出来上がりです。

アボカド納豆キムチ

切って混ぜるだけの副菜。キムチとごま油の風味で、しょうゆを足さずに食べられます。

おいしい健康アプリの活用法

毎日の減塩を続けるのは大変ですよね。そんなときに役立つアプリの使い方です。

栄養価から探せます
エネルギー量を範囲で指定したり、「塩分が気になる」といった条件を選んだりして、レシピを絞り込めます。「食塩は控えたいけれど、しっかり食べたい」というときにも使えます。

プロフィール登録で提案が変わります
「高血圧」「血圧が高い」などでプロフィールを登録すると、食事基準に合わせたレシピが表示されます。

食事記録で数値を確認できます
食塩やカリウムの量を、記録から確認できます。1食ごとではなく1日単位で見ると、「今日は控えめだった」「少し多かった」と調整しやすくなります。

献立・記録・相談をアプリ1つで!献立・記録・相談をアプリ1つで!

納豆と、無理なくつき合っていきましょう

納豆は、食塩がほとんど含まれず、たんぱく質も補える食品です。血圧が気になるからといって、一般的にはやめる必要はないとされています。

大切なのは、たれの使い方と食事全体のバランス。血圧が気になる方は、まずは「たれを半分にする」ことから始めてみてください。

小さな工夫の積み重ねが、これからの食事を支えてくれますよ。

高血圧と食事についての特集ページも公開中▼

献立も外食もまるわかり!高血圧と食事献立も外食もまるわかり!高血圧と食事

参考

・文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
・日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」
・医薬品医療機器総合機構(PMDA)「ワルファリンカリウム錠 添付文書」

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。疾患の診断・治療については必ず医師や管理栄養士にご相談ください。

あわせて読みたい記事

【管理栄養士監修】「納豆」の注目したい3つの栄養素とは? 飲んでいる薬によっては納豆を食べないほうがいいって本当? 【医師監修】日常生活での高血圧改善5つのヒント〜食事や習慣の見直しから〜 減塩するなら知っておきたい、調味料や加工食品の食塩

最新の記事をもっと読む

編集:おいしい健康編集部
監修:おいしい健康管理栄養士