くらしの栄養学

「やわらかいご飯」の違いは?全粥・七分粥・軟飯などの作り方【管理栄養士監修】

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全粥と七分粥は何が違う? 軟飯の水加減は?

やわらかいご飯は、噛む力が弱くなったときや、体調がすぐれず食べにくいとき、胃や腸の手術後など、医師から食事内容について指示を受けているときに取り入れやすい食事です。ただし、飲み込む力が低下している場合は、やわらかさだけでなく、食べ物のまとまりやすさなども大切になります。

やわらかいご飯を作ろうと思っても、「全粥と七分粥は、何が違うの?」「軟飯はどのくらいの水加減で作る?」「炊いたご飯から、お粥は作れる?」など、種類の違いや水加減が分からず、迷うことがありますよね。

やわらかさは、米と水の割合を変えることで調整できます。全粥、七分粥、軟飯では水加減が異なり、炊いたご飯から作ることもできます。

この記事では、やわらかいご飯の種類と水加減、そして栄養を補う工夫をご紹介します。

やわらかいご飯の種類

やわらかいご飯は、米に対する水の量でやわらかさが変わります。水が多いほどさらさらとして、少ないほど粒が残ります。

「三分粥 → 五分粥 → 七分粥 → 全粥 → 軟飯 → 普通のご飯」の順に、だんだんかたくなっていきます。

<生米から作るときの水加減>
・三分粥:米1に対して水20
・五分粥:米1に対して水10
・七分粥:米1に対して水7
・全粥:米1に対して水5
・軟飯:米1に対して水2〜3

たとえば全粥なら、米1カップに対して水5カップです。
※米と水は、同じ容器ではかります。
※普通のご飯は、米1に対して水1.1〜1.2程度です。

軟飯は、普通のご飯より水を多めにして炊いたものです。目指すやわらかさによって水の量が変わるので、まずは米1に対して水2で炊いてみて、かたければ次は水3にする、というように調整してみてください。

洗った米は30分ほど水に浸けてから炊くと、粒がふっくら仕上がります。沸騰したら弱火にし、ふたを少しずらして30〜40分ほど、好みのやわらかさになるまで煮ましょう。ふたをずらすことで、ふきこぼれを防げます。

炊いたご飯からでも作れます

「わざわざ生米から炊くのは大変」と感じる日もありますよね。炊いたご飯やレトルトご飯からでも、おかゆは作れます。

<炊いたご飯から作るときの水加減>
・三分粥:ご飯1に対して水8
・五分粥:ご飯1に対して水4
・七分粥:ご飯1に対して水3
・全粥:ご飯1に対して水2
※ご飯と水は、同じ容器ではかります。

鍋にご飯と水を入れてほぐし、火にかけます。沸騰したら弱火にして、10〜15分ほど煮て、好みのやわらかさに仕上げます。

炊飯器に「おかゆモード」がある場合は、目盛りに合わせるだけでかまいません。家にある道具で、いちばん楽な方法を選んでみてください。

やわらかくすると減りやすい栄養を補いましょう

お粥は水分が多い分、同じ量でもエネルギーやたんぱく質が少なくなります。「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」の可食部100gあたりのエネルギーは、次のとおりです。

<100gあたりのエネルギー(精白米)>
・ご飯:156kcal
・軟飯:113kcal
・全粥:65kcal
※文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より

茶わん1杯を150gとすると、ご飯なら約234kcal、全粥なら約98kcalです。同じ1杯でも、差がありますよね。

だからといって「お粥はよくない」わけではありません。食べられることが大切です。そのうえで、減った分をおかずで補っていきましょう。

<お粥に足しやすいもの>
・溶き卵を加えて卵粥にする
・絹ごし豆腐をくずして混ぜる
・しらすやツナをのせる
・つぶした白身魚を加える
・仕上げにごま油やバターを少量落とす

卵を加えるだけでも、たんぱく質やエネルギーを補えます。汁物や副菜を一緒に用意するのが大変な日は、お粥の中に具を入れてしまうほうが楽ですよ。

管理栄養士が選んだ、やわらかいご飯におすすめのレシピ

米から炊くお粥に、絹ごし豆腐を加えた一品。たんぱく質を補いながら、やさしい口当たりに仕上がります。

豆腐と卵を合わせたお粥。お粥だけでは不足しやすいたんぱく質を、無理なくプラスできます。

おいしい健康アプリの活用法

おいしい健康アプリでは、お粥のレシピはもちろん、お悩みから「やわらかい」料理を絞り込んで探すこともできます。ご飯以外のおかずや汁物も見つかるので、その日の食べやすさに合わせて選んでみてください。

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まとめ

やわらかいご飯は、米と水の割合を変えるだけで作れます。

体調や食欲によって、食べやすさは日ごとに変わるものです。無理のない範囲で、そのときどきに合ったものを選んでみてください。

なお、飲み込む力が気になるときや、食事形態について迷うときは、医師や管理栄養士、言語聴覚士にご相談ください。

参考

・文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
・川崎市「離乳食基本テクニック おかゆ・軟飯の炊き方と水加減」

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編集:おいしい健康編集部
監修:おいしい健康管理栄養士