食事をする人の摂食・咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)の能力にあわせて、食事の形態に変化をつけましょう。例えば、ごはん→おかゆ→おもゆという感じにご飯の水分量を変えて本人のし好や咀嚼力にあった形態に調整しましょう。
まとまりにくい食材には、オリーブオイルといった油脂類やマッシュポテトの素や山芋の粉といったとろみを出す食材をうまく活用しましょう。
食材を柔らかくするには焼いたり揚げたりしてから煮るなど2度調理するといいでしょう。煮込み料理の場合は圧力鍋を使えば短時間で柔らかくなります。炒めものをするときには一度材料をゆでておくと柔らかくなります。
じゃがいもや魚介類をすり鉢ですりつぶしたり、大根など根菜類をおろすなど食材をペースト状にすれば、嚥下が上手にできない人にも食べやすくなります。
青菜類や葉野菜は繊維に対して垂直に包丁を入れると噛み切りやすくなります。めん類の場合、手が不自由な人、めんをすすることが下手な人には5-6cmの長さにします。箸が苦手だったり、口をすぼめることが上手くできない人には、めんを1-2cmにカットしてスプーンで食べることを薦めましょう。