食事を楽しむ

食事を楽しむことは、気持ちを活性化し、食欲を増進させてくれます。次の4つの点を意識して、
快適な雰囲気と食卓環境作りで毎日の食生活をより楽しく彩りましょう。

季節感を意識する

  • 最も味がよく栄養価も高い旬の食材を積極的に使いましょう。
  • ひな祭りのちらしずしや、お彼岸のおはぎなど、行事食をとりいれ、会話をはずませる
    きっかけを作りましょう。
  • 季節に合わせて花を飾ったり、テーブルクロスを変えてみましょう。

会話を楽しむ

  • 食欲は気分によっても大きく左右されます。会話を楽しみながら食事をとることにより、
    消化機能にもいい影響をもたらしてくれます。

好みを尊重する

  • できるだけ本人が食べたいもの、好きなものを出しましょう。いくら摂取カロリーを制限したものや
    栄養バランスがとれた料理であっても、本人がそれを嫌いで食べなければ元も子もありません。

見た目にこだわる

  • 食事は目でも味わうものです。好きだった料理に手を付けないことが多くなったら、
    お店の盛り付けを参考にしたり、見せ方を変えた視覚効果で食欲の増進をはかりましょう。

食事のリズムを作る

健康な食生活の基本は「1日3度の食事」です。食事を朝昼夕の毎日3回、規則正しい時間に食べることによって、生活全体のリズムを整えましょう。また適度な運動をして、食事と食事の間の時間を空けて、おなかがすくリズムをつけましょう。規則正しい生活をすることは、内臓機能を整え健康の促進・維持につながります。

低栄養に気をつける

低栄養とは、からだの必要量に対して、食べ物からとるエネルギーやたんぱく質などの栄養素が足りない状態を言います。高齢になると、太りすぎなどの栄養過剰症が心配な人よりも、低栄養状態に注意しなれければいけない人が増えてきます。
特に、やせている高齢者や半年の間に体重が2~3kg減少した方は、食事のとり方に十分に気をつけてください。高齢者が低栄養状態になると、風邪を引きやすくなったり、軽い風邪をこじらせて肺炎になったりする可能性が高くなってきます。