【管理栄養士監修】秋を味わう「ぎんなん」レシピをご紹介
公開日:
2016年10月24日
最終更新日:
2022年10月20日
翡翠色の秋の味覚「ぎんなん」
ぎんなんは、イチョウの木の種子です。独特の香りがあるぎんなんは、加熱すると鮮やかな翡翠(ヒスイ)色になり、料理に一粒入っているだけでも秋を感じさせる食材です。
今回は、意外と知らないぎんなんの栄養や、おいしく食べるための下処理方法について、詳しくご紹介します。
ぎんなんの栄養と注意したいこと
ぎんなんの主成分は、エネルギー源となる糖質です。種実類の中では、抗酸化作用が期待されるβカロテンやビタミンCが多く、ほかにもカリウムやマグネシウムなどのミネラルも含んでいます。
さまざまな栄養素があるぎんなんですが、一度に多く食べすぎると人によっては中毒を起こしてしまうことも。4'-メトキシピリドキシンという物質が、「ビタミンB6」の働きを妨げることがあり、まれに吐き気や痙攣(ケイレン)などを引き起こすこともあります。
そのため、解毒能力が弱い幼児のうちは、なるべく食べるのを控え、大人も食べすぎには注意してください。
選び方のポイント
殻が白くてツヤがあり、表面が滑らかなものを選びましょう。粒が大きく、殻まで実がしっかり詰まっているものが良品です。振ってみてカラカラと音がするものは未成熟なので避けましょう。
調理のポイント
金づちや包丁のみねを殻の筋に垂直に当てて叩き割り、実を取り出します。実をひたひたの熱湯に入れ、穴じゃくしなどでこするように転がすと薄皮がはがれていきます。
ほかにも、フライパンをゆすりながら炒る、油で揚げるなどの調理法でも薄皮が取り除けます。また、殻に割れ目を入れたぎんなんを封筒に入れて電子レンジで加熱しても、モチモチぎんなんが手軽に味わえます。
旬と保存の方法
ぎんなんの旬は9~11月頃。短い期間ですが、旬ならではの味わいが楽しめます。
殻付きのぎんなんは、紙袋や新聞紙などで包んで冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。長期保存したいときは、塩ゆでなどの下処理をしてから冷凍用保存袋に入れて、冷凍するのがおすすめです。
旬のぎんなん、いろいろなレシピでおいしく味わってください。
管理栄養士監修。おいしいぎんなんレシピ3選
ぎんなんの栄養価
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