【管理栄養士監修】小さな実に知られざるパワー!?栗の栄養とは?
公開日:
2016年10月21日
最終更新日:
2022年10月19日
ほっこりおいしい秋の味覚「栗」
ホクホクとした食感でほんのりとした甘みのある栗は、秋を代表する食材です。栗の実は、外側のかたい鬼皮と内側の薄い渋皮に覆われているので、下ごしらえに少々手間がかかりますが、その分出来上がった料理の味は格別ですね。
今回はそんな栗の栄養やむき方・ゆで方のコツなどについて、詳しく紹介します。
栗の栄養と期待される効能
栗の主成分は糖質で、ブドウ糖やショ糖を含むので甘みがあり、消化吸収がよいのでエネルギー源として役立ちます。さらに免疫力を高めるのに役立つビタミンCのほか、エネルギーの代謝をスムーズにするビタミンB1、血圧を正常に保つとされるカリウム、不足しがちな食物繊維などのうれしい栄養が多く含まれています。
栗に含まれるビタミンCは、じゃがいもと同じようにでんぷんに包まれているため、加熱による損失が少ないのが特徴です。また、渋皮に含まれるタンニンはポリフェノールの一種で、活性酸素を排除する効果があるといわれています。動脈硬化の予防やお肌を健やかに保つ効果などが期待され、体によい効果をもたらすことがわかっています。
選び方のポイント
鬼皮にハリとツヤがあり、手に持ったときにずっしりと重みを感じるものを選びましょう。ふっくらとして丸みのある形のものが良品です。小さな穴や傷のあるものは、虫がいる可能性があるので避けましょう。
調理のポイント
皮をむく際は、ぬるま湯(または熱湯)に30分ほどつけておくか、水に一晩つけると、鬼皮がやわらかくなってむきやすくなります。その後、皮のおしりの部分を少し切り落とし、おしりから頭へ横に皮をむき、水にさらしてアクを抜き変色を防ぎます。
また、ゆでる際は、半日ほど水につけてから、深手の鍋に全体が浸るくらいの水と塩を入れて、中火にかけて沸騰したら弱火にして30~40分加熱します。
旬と保存の方法
栗の旬は9~10月頃。殻付きの栗は、乾燥を防ぐためにポリ袋に入れて、冷蔵庫のチルド室で保存します。長期保存したいときは、用途に合わせて生のままや加熱してから冷凍しましょう。解凍せずにそのまま調理できますよ。
旬の栗、いろいろなレシピでおいしく味わってください。
管理栄養士監修!秋の味覚「栗」のおすすめレシピ3選
栗の栄養価(100gあたり)
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