私たちが生きていく上で、重要な働きをしてくれる三大栄養素のひとつ「たんぱく質」。実は、日本人はほとんどの年代で不足していることがわかっています。
厚生労働省が定めている日本人のたんぱく質目標摂取量※1は、性別、年齢、身体活動レベルによって異なっています。
例えば、身体活動レベルII(普通)★の方の1日のたんぱく質目標摂取量は、30〜40代男性で88〜135g/日、女性で67〜103g/日、50代男性では91〜130g/日、女性では68〜98g/日です。(表1)
これらの目標量に対して、日本人の平均摂取量※2は男性のほとんどの年代で10g以上、女性では20〜30代と50代で、特に不足しています。(表2)
生活習慣病やフレイル発症予防の観点から、目標摂取量を目指しましょう。
表1身体活動レベル別に見たたんぱく質の目標量
(g/日)(非妊婦、非授乳婦)
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表21日のたんぱく質目標摂取量※1と平均摂取量 ※2
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★身体活動レベル
- ・Ⅰ(低い):生活の大部分が座位で、静的な活動が中心の場合。
-
・Ⅱ(普通):座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、あるいは通勤・買物・家事・
軽いスポーツ等のいずれかを含む場合。 -
・Ⅲ(高い):移動や立位の多い仕事への従事者。あるいは、
スポーツなど余暇における活発な
運動習慣をもっている場合。
出典 ※1厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)※2厚生労働省 令和元年「国民健康・栄養調査」
出典 ※1厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)
※2厚生労働省 令和元年「国民健康・栄養調査」
1回の食事でたんぱく質の1日の不足量を補うのは大変。だから、毎食少しずつたんぱく質をプラスするのが理想です。
また、食品ごとに含まれるたんぱく質量はもちろん、アミノ酸の種類や役割が違います。さまざまな食品からたんぱく質を摂るようにしましょう。
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大人から子供までおいしく食べられて、保存がきく「ツナ」はストックされているご家庭が多いのではないでしょうか。
実はツナ缶1缶にはたんぱく質が10g以上含まれています。
サラダやパスタだけじゃない!忙しい毎日でも続けられる、ツナ活用アイデアをご紹介します。
※3 ごはん130g(ごはん茶碗軽め1杯分程度)、
卵⻩1個(20g)、小ねぎ(1g)、しょうゆ(3g)の場合、
たんぱく質量は6.8g。
※4 ツナ 1)は、内容量35gを追加した場合。
ツナの栄養価は「文部科学省 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より以下の食品を参考に算出しています。
1)(まぐろ類)/缶詰/油漬/フレーク/ライト
2)(まぐろ類)/缶詰/油漬/フレーク/ホワイト
3)(まぐろ類)/缶詰/水煮/フレーク/ライト
4)(まぐろ類)/缶詰/水煮/フレーク/ホワイト