【管理栄養士監修】ホクホクおいしい「じゃがいも」の意外な魅力
公開日:
2016年6月24日
最終更新日:
2022年10月18日
じゃがいもは、カレーにコロッケ、ポテトサラダ、肉じゃがなど、定番の家庭料理に欠かせない名脇役です。品種は男爵やキタアカリなどの「紛質系」、メークインのような「粘質系」のほか、黄色や紫など鮮やかな色を楽しめるものなど、実にさまざま。それぞれおいしさも異なります。
今回は、じゃがいもの栄養やおいしい食べ方などについて紹介します。
食べて満足、体にもおいしい「じゃがいも」
蒸したじゃがいも1個(中サイズ:約130g)は、100kcalほど。ほかの野菜と比べて糖質を多く含むため、ややカロリーは高くなりますが、食べごたえがあり、腹もちがいいのがポイント。
また、じゃがいもには整腸作用のある「食物繊維」や、体内の塩分(ナトリウム)の排泄を助ける「カリウム」、抗酸化作用のある「ビタミンC」も含まれます。おいしいだけでなく、体に必要な栄養素を摂れるうれしい野菜といえます。
選び方とゆで方のポイント
表面にハリがあるものが良品です
おいしいじゃがいもは、表面にハリがあり、色が均一です。芽が出ているもの、緑色に変色している部分があるものは避けてください。芽や緑色の部分にはソラニンなどの毒素が含まれるため、気づいたときはその部分だけとり除いて使いましょう。
産地によって旬の時期はさまざまですが、涼しい気候を好みます。家庭では、新聞紙で包み、風通しのよいところで保存するとよいでしょう。
皮ごとゆでるのがおすすめ
ゆでるときは、皮ごと水からゆでることで、水に溶けやすいビタミンCやカリウムなどの損失を最小限におさえることができます。うま味も閉じ込められて、おいしく仕上がるので一石二鳥です。
ゆでた後は、粗熱がとれてから(冷める前に)皮をむくとスルリと簡単にむけます。
タイプ別、おすすめの食べ方
「粉質系」は、ポテトサラダやコロッケで口溶けのよさを味わって
男爵やキタアカリなど「粉質系」のじゃがいもは、ゆでると形がくずれやすいのが特徴。フォークなどでも簡単につぶせるので、マッシュポテトやポテトサラダ、コロッケなどもラクに作れます。口の中でホロホロと溶けるような食感を楽しみながら、味わってみてください。
「粘質系」は、煮込み料理でなめらかな食感を楽しんで
メークインや男爵などの「粉質系」のじゃがいもは、加熱するとねっとりとなめらかな食感になります。煮くずれもしにくいので、カレーやシチュー、スープなどにぴったりです。
とはいえ、食べる方の好みで「煮込み料理に男爵を入れて、あえて煮くずれしたやわらかな食感を楽しむ」のも、もちろんよいでしょう。料理に、またおやつにと、手ごろでさまざまなシーンで活躍するじゃがいも。ぜひお好みの食べ方で楽しんでください。
管理栄養士監修!おすすめじゃがいもレシピ3選
参考:文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
じゃがいもの栄養価
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