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悩まないで!関節リウマチ治療 体験談vol.4

順調だった矢先に合併症を発症。医師と相談しながら適切な治療へ。

るうしゃんさん(仮名)主婦・58歳

関節リウマチの治療を始めて約10年。合併症を発症し、使用できる薬が限られる中、適切な治療で痛みや関節破壊を抑制。SNSを通して関節リウマチに関する情報発信も行っている。

最初は肩、そこから肘、膝へと痛む箇所が増えていった

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悩まないで!関節リウマチ治療 体験談vol.4

順調だった矢先に合併症を発症。医師と相談しながら適切な治療へ。

るうしゃんさん(仮名)主婦・58歳

関節リウマチの治療を始めて約10年。合併症を発症し、使用できる薬が限られる中、適切な治療で痛みや関節破壊を抑制。SNSを通して関節リウマチに関する情報発信も行っている。

最初は肩、そこから肘、膝へと痛む箇所が増えていった

最初に異変を感じたのは2014年。左肩に痛みを感じて整形外科を受診したのですが、関節リウマチとは診断されませんでした。その病院で四十肩の治療を始めたものの、症状は改善せず、次第に右肩、肘、膝にも痛みを感じるように。不安を覚えて、自分の病状についてインターネットで調べたところ、関節リウマチの症状に似ていることに気づき、検査を依頼しました。その結果、関節リウマチだと判明したのです。初診から病名がはっきりするまで約3カ月かかり、その間に整体なども受けていたため、炎症は悪化していました。診断がついたときは、驚きよりも「やっと治療してもらえる」という気持ちが強かったですね。

るうしゃんさん(仮名)

症状が落ち着いてきた矢先に合併症を発症

症状が落ち着いてきた矢先に合併症を発症

診断後に総合病院の膠原病科で治療を開始。関節リウマチ専門の先生から関節破壊の可能性や、関節の変形を予防するための薬の効果・副作用について説明を受けました。自分でも調べていたので関節リウマチが関節破壊を引き起こすことは知っていましたが、詳しく教えていただいて、「そうならないように頑張るしかないな」と思いましたね。

そこから治療を開始して症状は改善。落ち着いた状態が2、3年ぐらい続いていたのですが、ある日、急に38度ぐらいの高熱が出て呼吸がしづらくなりました。風邪をこじらせたかなと思って1週間ぐらい療養していたのですが、最終的に呼吸困難に陥って救急車を呼ぶことに。その段階では、血中の酸素濃度も非常に低くなっていて、すぐに入院する運びになりました。診断の結果、間質性肺炎を発症していることが分かり、そのまま入院することに。搬送があと30分遅かったら、どうなっていたか分からないと言われて恐ろしかったです。

症状チェックリストで医師とのコミュニケーションも良好

症状チェックリストで医師とのコミュニケーションも良好

合併症発症後は、先生と相談の上、別の薬に変更し、徐々に効果が出て症状も緩和されていきました。今では痛みも軽減されて、適切な治療法を見つけられたのかなと感じています。

現在の通院頻度は月に1回。総合病院のため、採血や待ち時間も含めると全部で5、6時間かかることもありますが、先生が関節をひとつずつ触診してくださるので、ありがたいなと感じています。また、毎回、症状や痛みに関するチェックリスト(参考:あなたの健康に関する質問票<MDHAQ日本語版>)をいただいて、診察のたびに提出。質問項目には、関節の痛みの程度のほか、「いっぱい水の入ったコップを口元に運べますか?」「不安や神経質な気持ちに対処できますか?」といったものもあり、体調や気持ちのちょっとした変化についても相談しやすいので、とても助かっています。

るうしゃんさん

もし関節に痛みを感じたり、体の痛みがなかなか治まらなかったら、関節リウマチの検査を受けてみてください。また、関節リウマチの治療中で医師とうまくコミュニケーションが取れないという方は、上記のようなチェックリストにご自身の症状や痛みの度合いなどを記入して診療時に持参するのも良いと思います。

るうしゃんさん

もし関節に痛みを感じたり、体の痛みがなかなか治まらなかったら、関節リウマチの検査を受けてみてください。また、関節リウマチの治療中で医師とうまくコミュニケーションが取れないという方は、上記のようなチェックリストにご自身の症状や痛みの度合いなどを記入して診療時に持参するのも良いと思います。

るうしゃんさん

試行錯誤を繰り返し、自分に合った治療法を見つけ出す。

Mさん(仮名)無職・56歳

関節リウマチを発症したのは約30年前。関節リウマチに関する書籍を読むなどして情報を収集。医師に相談しながら、試行錯誤を繰り返し、自分に合った治療法を見つけ出した。自己流のストレッチや筋トレを続けることで、日常生活でできることを増やしている。

まさか自分が関節リウマチになるなんて

試行錯誤を繰り返し、自分に合った治療法を見つけ出す。

Mさん(仮名)無職・56歳

関節リウマチを発症したのは約30年前。関節リウマチに関する書籍を読むなどして情報を収集。医師に相談しながら、試行錯誤を繰り返し、自分に合った治療法を見つけ出した。自己流のストレッチや筋トレを続けることで、日常生活でできることを増やしている。

まさか自分が関節リウマチになるなんて

最初に体調の変化を感じたのは20代の頃。海外で料理関係の仕事を始めたちょうどそのタイミングで手に痛みを感じました。ちょっと無理をしてしまったかなと思って、なるべく使わないようにしていたら治まったのですが、また数日後にぶり返して、そのうちに膝や肘も痛むように。それでも、同じ場所がずっと痛み続けることはなかったので、10カ月ほどは仕事を続けました。しかし、最終的には膝が慢性的に痛むようになって足を引きずらなければ歩けないほどに。病院に行こうかと考えたこともあったのですが、海外で診察を受けるハードルも高く、なかなか行動には移せずじまいで。結局、ビザが切れたタイミングでもあったので、痛みを抱えたまま帰国することにしました。

日本に戻り、親に連れられて病院に行くと、すぐに関節リウマチと診断されました。本当に寝耳に水といった感じで「絶対違う!」と思って関節リウマチに関する本を読み漁りましたね。すると、症状が一致している部分も多くて、これはそうなのかなと…。でもどうしても信じられなかったので、本の著者である先生に改めて診察をしてもらいましたが、診断は変わりませんでした。その後、その先生に紹介していただいた家の近くの専門病院を訪れると、すぐに入院することに。異変を感じ始めてから約1年、症状は悪化していました。

Mさん

自分で試行錯誤して、症状を改善

自分で試行錯誤して、症状を改善

30年近く関節リウマチの治療を続けてきて、この病気と付き合っていく上で大切なのは医師や理学療法士といった方々とコミュニケーションを取りながら自分でも工夫をして試行錯誤を繰り返すことだと感じています。

私は片方の膝の炎症がひどくて、一時は「手術しないといけませんね」と言われるほどでした。それが理学療法士の方からアドバイスをもらいながら自分なりのストレッチや筋トレを続けているうちに、効果が出て、自転車で坂を上れるようになったり、階段を片足ずつ交互に下りられるようになったんです。

筋トレは、仰向けの状態で片足をまっすぐ伸ばし、痛みが強いほうの足は膝を曲げて、そちらで腰からお尻の辺りを浮かせるといったもの。ストレッチは骨盤が左右対称になるように伸ばしたり、腰が歪んでいれば、そこを中心に体を動かすといった程度です。どちらも簡単なものですが、こうした運動のおかげで、できることが増えましたね。

もう良くなることはないのかなと思っていただけに、「すごい進歩だ!」と思ってうれしかったです。自分で考えて実践したことが実を結んだのは、大きな励みになりました。

症状が落ち着き、体を動かしたいという意欲も

信頼できる情報を見極め、知識を身に付ける

最近は症状も落ち着いていて、機会があったら軽くジョギングをしたり、昔やっていたテニスをもう一度してみたいという気持ちがあります。そうした希望が持てるのも、先生に相談するのはもちろん、勉強や情報収集をして、自分に合う治療法を見つけられたからだと思っています。

女性2

突然関節リウマチと診断されて誰しもショックだと思います。でも、戸惑っていて治療のスタートが遅れるのはもったいないです。医師に相談するのはもちろん、自分でも調べて納得した上で、一日でも早く治療を開始してもらいたいです。

※この記事は個人の体験に基づくものであり、すべての患者さんが同様であるわけではありません。

女性2

突然関節リウマチと診断されて誰しもショックだと思います。でも、戸惑っていて治療のスタートが遅れるのはもったいないです。医師に相談するのはもちろん、自分でも調べて納得した上で、一日でも早く治療を開始してもらいたいです。

女性2

※この記事は個人の体験に基づくものであり、すべての患者さんが同様であるわけではありません。

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関節リウマチコミュニケーションノート

関節リウマチコミュニケーションノート2種

医師と患者さんが同じ目標に向かって治療を進めていくために、症状のことや生活上の希望を積極的に医師に伝えることが大切です。本冊子では、医師とのコミュニケーションのヒントになるような患者さんの体験談を収録しています。

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