自分に合った治療に出会うための 関節リウマチ治療

自分に合った治療に出会うための 関節リウマチ治療

監修:六本松リウマチ膠原病クリニック
押領司健介 先生

関節リウマチの薬物治療は近年飛躍的に進歩し、
ほとんど症状がない状態(寛解)を目指すことができる疾患です。
また、症状だけでなく、投薬方法の希望やライフスタイルに合わせて
様々な薬剤を選択できるようになっています。
関節リウマチの治療を続けているあなたは以下のような状況はありませんか。

(1)こんな状況はありませんか? (1)こんな状況はありませんか?

  • 長い間ステロイド治療を続けている
  • ずっと同じ薬剤を使い続けているけれど症状が落ち着かない
  • 薬を飲むと吐き気があるが我慢して飲み続けている
  • 口内炎がずっとできていて、食べるのが辛い
  • 注射は嫌だけれど寛解を維持しているから我慢している

もし当てはまるものがあるなら、治療内容を見直すことであなたに合った治療に出会い、症状や生活が今よりぐっと楽になるかもしれません。
「完治は目指せない病気だからしょうがない」、「我慢するしかない」、「治療を続けていればいつか良くなる」と思って 同じ治療を続けているとしたら、変わる一歩を踏み出してみませんか。

(2) 関節リウマチ薬物治療の流れ (2) 関節リウマチ薬物治療の流れ

まずは、どのように治療が進んでいくのか、基本の薬物治療の流れをご紹介します。
薬物治療の開始時には従来型抗リウマチ薬の使用を検討します。治療効果が不十分な場合は、生物学的製剤やJAK阻害薬を用いた次の治療段階に進みます。定期的に治療効果の確認を行いながら早期の寛解を目指します。

患者さんの状況によっては、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や副腎皮質ステロイドを用いた補助的治療を実施することもあります。
最近では、これらの薬剤は必要最小量の投与で可能な限り短期間(数ヵ月以内)で減らしたり止めたりすることも検討されます。

関節リウマチ薬物治療の流れ 関節リウマチ薬物治療の流れ

六本松リウマチ膠原病クリニック 押領司健介先生監修

関節リウマチ治療薬の種類

関節リウマチの治療薬には色々な種類・効果があります。治療目標を達成するためにそれぞれをうまく組み合わせていくことが重要です。主治医と相談し、自分に合った治療薬を見つけていきましょう。

関節リウマチ治療薬の種類 関節リウマチ治療薬の種類
関節リウマチ治療薬の種類 関節リウマチ治療薬の種類

※クリックすると拡大します。

(3)どの薬を選択する? 医療者と患者さんが一緒に選択する関節リウマチ治療 (3)どの薬を選択する? 医療者と患者さんが一緒に選択する関節リウマチ治療

近年、関節リウマチ治療は選択肢が広がったことで、多くの選択肢の中から治療を選択し、ご自身に合うものを見つけていく必要があります。

そのためには、従来のように医師が治療法を提案し、患者さんが受け入れるだけではなく、医師を含む 医療者と患者さんが互いに情報や希望を共有しながら、一緒に治療を選択 していくことが大切です。

治療選択までのステップをサポートするのが「SDM=Shared Decision Making(共同意思決定)」という新たな対話型のコミュニケーション手法です。

※ここでの医療者とは、医師だけでなく、患者さんの治療を支える、看護師、作業療法士、薬剤師、管理栄養士などのすべてのメディカルスタッフを指します。

SDMを取り入れた
治療選択の流れ

SDMの仕組みを取り入れた治療選択の流れを紹介します。
医療者と患者さんが大切な治療選択を行う上では、短時間の話し合いや、一部の情報だけでは難しく、時間をかけて互いにもっている情報や希望、意思を共有していくことで実現し、あなたに合った治療を見つけていくことができるのです。
まず、医療者は「治療の選択肢」「治療ごとのメリット・デメリット」など、専門的な知見や経験による「医療情報」を患者さんと共有します。患者さんは、体調だけでなく治療に対する不安、お困りごと、仕事やご家族のこと、将来の希望、理想の状態などを「患者さんの情報」として医療者と共有します。情報を元に、互いが治療を選択し、合意することで初めて治療法や治療目標が決まるのです。

SDMを取り入れた治療選択の流れ SDMを取り入れた治療選択の流れ

治療選択時の会話例

下記は医療者(医師)と患者さんの会話例です。生活していく上で困っている場面を患者さん側が共有し、医療者(医師)はそれに応じた治療薬の選択肢を示しています。
このやり取りは、一度だけでなく、都度行うことが重要です。治療薬を変更した場合、その後、症状はどう変化したか、生活上の困りごとはどう変わったかなどを共有し、寛解維持を目指していきましょう。

会話例 ❶ 会話例 ❶

患者さん
患者さん

治まっていた痛みや腫れがまた再発してしまって、最近生活や仕事が辛いです。

医師
医師

そうですか。では治療の見直しをしてみましょう。
今お使いの薬の量を増やしてみますか?

患者さん

以前も薬の量を増やしたときに、倦怠感と吐き気がひどくなったので、できれば量は増やしたくないんです。他の種類の薬はないでしょうか?

医師

それでは治療選択としてこちらの種類の薬はどうでしょうか?副作用はこのようなものが報告されています。様子を見ながら中止や量の調整をしていきましょう。

患者さん

ありがとうございます。それではそちらの薬を試してみます。

会話例 ❷ 会話例 ❷

患者さん

最近寒くなってきて朝はなかなか体を起こすことができず、身支度や朝食の準備もままならないんです。朝は子どもの世話や保育園への送迎も夫に頼りきりになってしまっています。

医師

そうですか、それだとご家族も大変ですよね。別の薬を試してみましょうか。治療について何か希望や気になることはありますか?

患者さん
患者さん

今の症状を早く改善したいです。改善できてもこの先、同じように日常生活が困難になったり、将来身体が動かせなくなるのではないかと不安があります。

医師
医師

確かに不安ですね。まずは今の症状を取り除き、将来の関節破壊を防ぐためにこちらの薬で治療して行きましょう。何か気になる症状などあれば、遠慮なく言ってくださいね。

「今の治療を続けていていいのかな?」、「これからどうなっていくのかな?」本当はこのときまでに良くなっていたいんだけど・・・。などのあなたの想いを先生にどう切り出していいかわからない、何と伝えたらいいかわからないという場合は共有シートにその想いや希望を書き出して診察の際に医療者に伝えてみましょう。

押領司健介先生

監修

六本松リウマチ膠原病クリニック
押領司健介先生

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