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今日は冬至!かぼちゃを食べてゆず湯に入ろう

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今日は冬至。冬至は「一陽来復(いちようらいふく)」ともいわれ、太陽のエネルギーが再び戻ってくる日です。

最初に生まれた暦である、月の満ち欠けをもとにした「太陰暦」は、暦の日付と季節がずれていました。それをなくすために古代中国で生まれたのが「二十四節気」です。二十四節気は太陽の動きに合わせて一年を24等分し、季節の変化がわかるようにし、農作業を潤滑に行うために重宝されてきました。

冬至には「ん」のつくものを食べると運気がよくなるという言い伝えがあり、その代表格が「かぼちゃ」。かぼちゃは南瓜(なんきん)といいますものね。また、冬至は陰が極まり、再び陽へと向かう日なので、陰(北)から陽(南)に向かう食べ物として、南瓜が、最もふさわしい食材として親しまれることとなりました。

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こうした風習が生まれたのは江戸時代からといわれています。夏にとれるかぼちゃですが、保存性が高く、栄養価が高いため、栄養の高いかぼちゃを食べて冬を乗り切ろうと人々が好んで食べるようになりました。

ちなみに冬至のもうひとつの風物詩といえば、ゆず湯ですが、「冬至=湯治」(とうじ)という語呂合わせからきています。こちらの習慣も江戸時代からで、客寄せのために、銭湯にゆずをいれたのが始まりなのだそう。柚子(ゆず)=「融通(ゆうずう)」がききますように、という洒落がきいていて、かつ香りの強いゆずは、厄除けや禊に使われてきたこともあり、「ゆず湯に入ると一年間風邪をひかない」と言い伝えられてきました。

ちなみに、ゆずの皮に含まれるビタミンCは、果汁の4倍もあります。ビタミンCは肌の保水性を高め、抗酸化作用が期待できます。ゆずを湯船に浮かべることで、ビタミンCが果汁・果皮両方から湯に溶けだすこともわかっているので、ゆず湯が健康に良いことは確かです。

今夜はぜひかぼちゃを食べてゆず湯に入り、運気と健康への機運を上げましょう。

編集:おいしい健康編集部
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