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慢性疲労の原因と対策とは?

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「疲れがたまりやすい」、「いまひとつ元気が出ない」、「集中力が続かない」。最近、そう感じることはありませんか?身体の調子がよくないと、気持ちも沈みがちになってしまいますよね。今回は女性の健康週間に合わせ、身体の不調の原因について考えつつ、毎日を元気よく過ごすための工夫をご紹介します。



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疲れが抜けない、だるい、集中力が続かない、などの疲労症状には、2つの大きな原因があると考えられています。「不規則な生活」と「偏った食事」です。

不規則な生活・ストレス

最近、睡眠時間が不足していたり、忙しくて十分な休養が取れなかったりしていませんか?心身の疲労回復のためには、十分な睡眠や休養が不可欠です。睡眠中に身体の成長や修復を促す成長ホルモンが分泌され、疲労回復やストレス解消をサポートしてくれます。十分な睡眠がとれないと、身体の修復作業が追いつかず、疲労やストレスを翌朝に持ち越してしまうことになるのです。

偏った食事によるビタミンB群不足

偏った食事も疲労の大きな要因の一つです。忙しさやダイエットなどの理由で朝食を抜いたり、偏った食事を続けていると、身体活動に必要なエネルギーが不足し、疲れが溜まりやすくなります。また、ごはんやパン、めん類など主食に含まれる炭水化物は脳や体のエネルギー源になりますが、これらをエネルギーに変えるためには「ビタミンB群」が欠かせません。ビタミンB群の不足も疲労の原因として着目されています。


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疲労回復の基本は、「十分な睡眠」と「バランスのとれた食事」です。食事では、3大栄養素(糖質・脂質・たんぱく質)をバランスよく摂ることを考えつつ、ビタミンB群を意識的にとるようにしましょう。ビタミンB群の中でも、ビタミンB1は糖質をエネルギーに、ビタミンB2は脂質をエネルギーに変えるのに必要な栄養素です。これらのビタミンが不足すると、エネルギーが作られにくくなってしまうのです。
また、ゆっくり入浴したり、軽い運動をしたり、音楽を聴いたり、楽しい食事タイムを演出したりして、心身ともにリラックスできる時間をつくることも効果的です。

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「疲れ」の症状は、身体からのメッセージだといわれています。「痛み」、「発熱」とならんで、身体が発信するアラート(危険信号)だと考えることができます。疲れは、自覚症状に個人差が大きく、緊急性にも乏しいため放置されてしまいがちですが、あなたの身体は「休養」を望んでいます。
身体の疲れは、心の疲れ・ストレスにも大きく影響しますし、糖尿病や肝炎、貧血などの病気が隠れている場合もあります。「最近、疲れが抜けないな」と思ったら、身体のメッセージによく耳を傾けて早めにケアをしましょう。


2016 女性の健康週間

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編集:おいしい健康編集部
監修:おいしい健康管理栄養士