2018年は野菜が高い?節約して野菜を食べるコツ&レシピ【前編】

野菜はビタミンやミネラル、食物繊維などをバランスよく含み、肉や魚と比べるとカロリーは低め。健康を意識するうえで、野菜は積極的に食べたいものですが、今年の9月〜10月は夏の天候が影響して野菜の価格が高くなりそうです。

涼しくなってきて食欲も戻り、秋の味覚を楽しみたいと思う方も多いはず。

そこで節約を意識しながらも、おいしく、たくさん野菜を食べるコツを、青果店「やさいやふうど」の店主、野村トモカズさんにお聞きしました。

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野菜の値段はどうやって決まるもの?

野菜の値段が高いと身構えるまえに、まずは値段が高くなる理由を知っておきましょう。

野菜の多くは屋外(露地)で育つため、生育は天候に大きく左右されます。

台風、大雨、日照不足、猛暑。さらに低温などの気候の影響が出やすいこの時期は、多くの野菜の出荷量が減り、卸売市場の需要と供給バランスが崩れ取引価格が上がります

日本国内でも天候に地域差がありますが、2018年は6月下旬から8月にかけて高温が続いた地域が多く、全国的に野菜の出荷は平年より2〜3週間早くなりました。

その分、野菜が店頭に並び始めたのも、販売を終えるのも2週間前倒しです。通常は9月もなすやきゅうりがたくさん並んでいたのに、今年はあまり見かけないと感じている方もいらっしゃることでしょう。

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3つに分けて考える野菜の出荷サイクル

あるひとつの野菜の出荷サイクルを、出始めの「はしり」、収穫のピークにあたる「さかり」、終盤から収穫を終える「なごり」の3つに分けることがあります。

しかし、今年の夏はなごり(名残)を感じさせることなく終わりそうです。

さらにこの先の天候次第では、それまで順調に育っていた野菜の出荷ができず、これから迎える本格的な秋や冬に流通する野菜が少ない可能性もあります。

元々9月は夏野菜の「なごり」と秋冬野菜の「はしり」が同時にやってくる「端境期(はざかいき)」。野菜の流通量がぐんと減る時期なのです。

出回る野菜の量が減る? 年2回の端境期

端境期とは、冬から春、夏から秋冬へと野菜の品目や出荷産地が変わる期間のことで、一時的に野菜の流通量が減る傾向にあります。

野菜は種をまいてから収穫まで夏は約2~3カ月、冬は3~6カ月かかります。収穫にたどりつくまでの期間中、生育環境が天候不順で大きく変わり、計画通りに育たないことは毎回のように起きます。

単純計算で5月~6月に野菜の栽培を始めれば9月に収穫できる、とは限らないのです。収穫時期、出荷量ともに計画通りに育てることは、生産者さんの腕の見せ所でもあります。

もちろん端境期でも全く野菜が収穫できないわけでなく、スーパーに行けば常に野菜が並んでいます。

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というのは、日本は南北に長く、地域により気候の差があるから。

その気候の違いを生かして、同じ野菜でも季節をずらして栽培し出荷する「産地リレー」を行い、ビニールハウスなどの施設で育てたもの、海外からの輸入産の割合を一時的に増やすなどして、店頭に野菜が途切れることのないようにしているのです。

しかし、端境期は野菜流通の絶対量が少なく、特に国産野菜の値段がどうしても高めに推移することはお伝えした通り。それでも日々の食卓に野菜は必要です。

そこで後半では、野菜の価格が高騰している時期でも、野菜をたくさん食べられるコツや具体的なレシピをご紹介します。

編集:おいしい健康編集部
監修:おいしい健康管理栄養士