節約して野菜を食べるコツ&レシピ【後編】
公開日: 2018年9月5日
2018年は野菜が高い?節約して野菜を食べるコツ&レシピ【前編】では、野菜の値段が決まる背景や、2018年の秋の野菜が高騰する理由について書いてきました。
後編では、節約を意識しながらも野菜をたくさん食べるコツを引き続き、青果店「やさいやふうど」の店主、野村トモカズさんに教えていただきましょう。
野菜が高い時期の料理アイデア
乾燥&冷凍野菜を活用
切り干し大根に代表される乾燥野菜。キャベツやほうれん草などの葉物もあり、これからの野菜の値段が高騰する時期は、年間を通じて基本的に価格が変わらない乾燥野菜を使うのもよいでしょう。
生の状態と比べて水分が抜ける分、相対的に味わいが濃くなり、栄養価が上がるというメリットもあります。
完全に水で戻さず、和え物にするのもおすすめ。乾燥野菜独特の歯ごたえが楽しめ、食べごたえがある仕上がりになります。
冷凍野菜も、基本的に年間を通じて価格は変わりません。また、旬の栄養価が高い時期に野菜を収穫し、調理加工しているので、栄養面でも優秀です。
冷凍野菜の多くはカット済みで、さらには加熱されているものもあります。調理の手間を省くお助け食材として、うまく取り入れてみるのはいかがでしょう。
市販のお惣菜をリメイク
値段が張る素材をイチから買い揃えるよりも、市販の惣菜と家庭にある野菜を上手に組み合わせることで節約にもなります。
一般的に市販の総菜は味付けが濃いので、購入後に味付けなしの野菜を加えてアレンジするのもよいでしょう。
ブロッコリーサラダにゆでかぼちゃ。きんぴらごぼうには、ゆでたほうれん草をプラスというふうに。惣菜の色味とは違う色の野菜を足すことで、見た目の華やかさもアップします。
スーパーの直売コーナー 、直売所をチェック
近年は都市部のスーパーでも、生産者直売コーナーが増えています。近くに売場があれば、そこで野菜を購入するのもひとつの手です。
生産者が野菜を出荷した後、一般的には農協や卸売市場などいくつかの流通を経てスーパーや小売店の店頭に並びます。
生産者直売コーナーは、野菜が契約業者の出荷センターに集められた後、各小売店の直売コーナーに直接届けられることがほとんどです。
また、道の駅や一部スーパーのように、生産者が直接持ち込み並べる形式もあります。これらの直売形式は生産者自身が値決めがしやすく、卸売市場で起こる野菜出荷量に応じた価格の変動影響を受けにくいのです。
野菜の流通が少ない9月とはいえ、れんこんやじゃがいも、里いもなど「はしり」の味覚も少しずつ出回るようになってきています。
野菜の値段が高い時期も、高い理由を理解しながら生鮮野菜に乾燥、冷凍野菜など、それぞれのよさを上手に生かして、おいしく健康的な秋の食事を楽しんでいきたいですね。
取材協力/やさいやふうど