1人分の糖質6.6g、食塩相当量1.0g おいしくてヘルシー 豆腐で作る恵方巻き
公開日: 2019年2月2日
今ではすっかり人気が定着した「恵方巻き」。節分にその年の吉方を向いて食べるのも楽しみのひとつです。しかし、材料となるご飯やすし酢は糖質が多め。また、かんぴょう煮や厚焼き卵など、一般的な具材には、味つけに砂糖やしょうゆが多く使われています。場合によっては、1食に対しての塩分や糖質の適切な摂取量をオーバーしてしまうことも。
そこで、糖質と塩分の摂取量を気にかけるかたもおいしく楽しめる、恵方巻きレシピを考えました。
ここがポイント
ご飯を豆腐に替えて糖質をオフ
巻きずしに欠かせないすし飯ですが、このレシピでは、豆腐をご飯に見立てて、大幅に糖質をカットしています。ご飯100gの1人分の糖質は35.6gですが、同じ量の木綿豆腐は0.4g。すし酢に加える砂糖の量も控えめにし、1人分の糖質量を6.6gに抑えました。
具材のうまみと風味を生かして無理なく減塩
メインの具材は彩りもよく、準備もかんたんな、かに風味かまぼこと卵焼きがおすすめ。アクセントに青じそのさわやかな香りを添えます。豆腐に加えるすし酢と卵焼きの調味料、いずれの塩分量も控えめにし、1人分1.0gに抑えています。
ふわシャキパリッ、多彩な食感でよりおいしく
豆腐は冷凍と水切りをし、さらに絞ってから使うことでほどよく水分が抜け、ふわっと独特な食感に。また、海苔で巻く際にも扱いやすくなります。シャキシャキとしたきゅうりにパリッとしたレタスといった、歯ざわりのいい野菜を加えて、さまざまな食感が楽しい一品にしました。
材料(2人分)
木綿豆腐……2/3丁(200g)
A 酢……大さじ1(15g)
A 砂糖……大さじ2/3(6g)
A 塩……小さじ1/6(1g)
A 白炒りごま……小さじ2/3(2g)
B 溶き卵……1個分(50g)
B みりん……小さじ1(6g)
B 塩……0.2g
油……小さじ1/2 (2g)
きゅうり……1/6本(15g)
青じそ……1枚
レタス…1/6枚(5g)
かに風味かまぼこ……約3〜4本(28g)
海苔(全形)……1枚(3g)
栄養価(1人あたり)
エネルギー……163kcal
糖質……6.6g
食塩相当量……1.0g
たんぱく質……12.7g
脂質……9.1g
作り方
(事前準備)
木綿豆腐を8等分し、冷凍庫で5時間程度凍らせます。
①凍らせた木綿豆腐を電子レンジ(500W)で5分加熱して解凍し、粗熱をとってから余分な水分を絞ります。ボウルに入れて、しゃもじなどで崩します。※加熱時間は2人分の目安です
②Aを混ぜ合わせてすし酢を作り、①に加えてよく混ぜ合わせ、豆腐すし飯を作ります。
③ボウルにBを混ぜ合わせ、卵液を作ります。
④小さめのフライパンに油を引いて強火にかけ、③を流し入れます。菜箸でかき混ぜながら、表面が固まってきたら弱火にします。奥から手前に巻いて、卵焼きを作ります。
⑤きゅうりは縦に細切りにし、しそは軸を切ってから縦半分に切ります。
⑥巻きすの上に海苔を置き、海苔の上下2cmを残して豆腐すし飯を平らに広げます。
⑦手前にレタスを置き、その上に卵焼き、かに風味かまぼこ、青じそ、きゅうりを置きます。空気が入らないように押さえながら、手前から巻きます。
⑧5分ほど冷蔵庫で休ませ、横半分に切って出来上がりです。※1切れ=1人分
ふわふわ食感の豆腐に、歯ざわりのよい野菜。かに風味かまぼこでうまみと程よい塩気を、青じそで香りのアクセントを加えて。たくさんの工夫を重ねて、糖質や塩分量を気にするかたも一緒に楽しめるものを作りました。食感と風味が楽しめる恵方巻きを、ぜひお試しください。
参考文献/日本食品成分標準成分表2020年版(八訂)文部科学省