厚生中央病院の管理栄養士に聞く「食事指導って何ですか?」

料理アプリからもヒントを得る

ミヤタ:レシピ作成に、弊社のモバイルアプリ「おいしい健康」を使ってくださっていると聞きました。

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石川さん:レシピごとに糖質、塩分相当量などの栄養価が出るのは便利ですよね。調べたい栄養素を入力し、含有量の多い順に並び替えができますし。

食材別だけではなく、症状別にレシピを検索できる点もいいですね。掲載されているレシピにアイデアをもらい、さらに妄想でレシピを作るんです。いつも、妄想をかきたててもらっていますよ。

ミヤタ:ありがとうございます。レシピ作成など、提案をするための知識やアイデアを得るために、ほかにしていることはありますか?

石川さん:デパートの食品売場、食のセレクトショップによく行きます。料理教室にも通ったし、料理雑誌も読みますね、あとは料理番組。全部録画して時間がある時に見ています。レシピの作り方、食材や調味料の使い方など、常にネタを収集して引き出しをいっぱい作りたいんです。

ミヤタ:引き出しは、多いほうがいいですもんね。

石川さん:この仕事をしているからでしょうね。患者さんに健康になってもらいたいから、自分も勉強するし、自身が健康でいたいと思う。だから、患者さんにも、ありがとうという気持ちがあります。

男性の管理栄養士ならではと感じること

ミヤタ:管理栄養士は女性が多いように感じるのですが、厚生中央病院ではいかがですか?

石川さん:男性は私一人ですね。

ミヤタ:大きな病院ですが、ひとり! 同じ管理栄養士という職業でも、男性ならではと感じることはあるのでしょうか?

石川さん:男性に多い「お酒をたくさん飲んじゃう」「料理する時間がない」とか「そもそも料理をしない」という気持ちは、よーく分かります。だからこそ、「できない」という人にも取り入れやすい提案ができるんじゃないかと思います。

ミヤタ:やはり、寄り添いなのですね。

石川さん:自分で料理をしましょう、こんな調理法をと口先で言っても、もし実際に自分がしていなかったら薄い提案になってしまう。だから、自分自身も努力は続けていきたいですね。そしてやっぱり「栄養指導」ではない言葉に変えたいですね。

栄養や食事のことを気軽に管理栄養士に聞けるような場も、作っていきたいですね。

ーー管理栄養士の方も、100人いれば100のカラーがあると思います。今回、石川さんに話をお聞きして、病気や未病の状態ではなくても、石川さんのような管理栄養士さんに、栄養や食事のことを相談できたら、未然に病気を防げるかもしれないと、ふと思ったのでした。石川さん、ありがとうございました!

取材協力/厚生中央病院

文・写真/ミヤタナツ