舌を「育てる」!旨みたっぷり天然だしのすすめ
公開日: 2016年2月5日
家庭でだしをとってみよう!
インスタント顆粒だしは手軽で使い勝手がよく、多くの人に好んで使われます。しかし、中には塩分や糖分が高く、化学調味料が多く含まれている場合も…。そこでオススメするのが、家庭でも簡単に手作りができる、天然素材でとった「だし」です。
天然素材を使っただしは、香りがよく、旨味や栄養も豊富で、塩分はほとんど含まれません。こどもの味覚は3〜6歳までには決まるといわれ、舌を育てるためにも、塩分の少ない天然だしはオススメといえます。鰹節や昆布、煮干しや干し椎茸などの、天然素材を上手に利用して「本物の味」を楽しみましょう!
相性のよいだしの使い方
最もポピュラーなだしは、鰹節と昆布の合わせだし。合わせだしには一番だしと二番だしがあります。
一番だしは、だしの味そのものが味の決め手になるお吸い物や茶碗蒸し、お雑煮など、淡泊な味つけの料理に使うと、品よくおいしく仕上がります。
二番だしは、一番だしをとったあとの、だしがらを再度煮出したものです。料理の旨味のベースとなり、食材や調味料の味を引き立てます。具沢山の汁ものや、煮物などに使うのがおすすめです。
昆布だしは、素材の香りや味わいを大切にする料理に最適です。精進料理や湯豆腐、鍋物などに向きます。 また、煮干しのだしは、個性のある強い風味が特徴で、水出し法と煮出し法があります。味噌汁や煮物、うどんつゆなどに相性がよいといわれています。 また、水につけるだけの椎茸のもどし汁を、煮汁や上記のだし汁と合わせると、お料理が香り豊かで、コクのある仕上がりになります。
天然だしvsインスタント顆粒だし
具体的に、天然だしとインスタント顆粒だしの塩分濃度の違いをみてみましょう。 鰹節と昆布の一番だしや煮干しだしの場合、塩分濃度は約0.1%です。また、昆布のみからとっただしも、0.15%ほど。一方、インスタント顆粒だしの塩分濃度は約0.3%と、天然だしの2~3倍になってしまいます。 旨味成分がたっぷりで、塩分控えめでも味わい深い料理が楽しめる天然だし。家庭で取り入れてみませんか?
実際の合わせだしのとり方は「実は簡単!合わせだしの基本をマスターしよう」をごらんください♪