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海のミルク「カキ」の生食用と加熱用って何が違うの?

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疲労回復や貧血予防に!

世界各国で愛されている食材、牡蠣。うまみ成分でもあり、スタミナをつけたいときに役立つグリコーゲンや、味覚や免疫機能を保つ栄養素の亜鉛などをたっぷり含んでいます。
また、牡蠣に含まれるアミノ酸の一種、タウリンは、血中のコレステロール値や血圧を下げてくれる効果があり、動脈硬化や高血圧症の防止に役立ちます。鉄も豊富に含まれ、女性に多い貧血の予防にも効果的です。

生食用と加熱用の違いって?

そもそも、生食用と加熱用の牡蠣の違いをご存知でしょうか?答えは「新鮮さ」ではなく、養殖をしている「海域」の違いです。生食用の牡蠣は、沖合のキレイな海域で育ち、2〜3日、殺菌作業を行ったものです。加熱用の牡蠣は、岸辺に近い海域で育ち、水洗いをしてすぐに出荷されます。
生食用のものを加熱調理しても、おいしく食べられるわけではありませんので、調理方法に合ったものを選び、牡蠣の美味しさを楽しみましょう♪

選び方のポイント

殻つきのものは、厚みがあって、口がしっかりと閉じているものを選びましょう。むき身は、ふっくらと丸みがあって、きれいな乳白色のものを。貝柱が透き通っているものがよいでしょう。

調理のポイント

牡蠣を生で食べる場合は、かならず生食用のものを選び、レモンなどの柑橘類と組み合わせて食べるとよいでしょう。レモンに含まれるビタミンCは、牡蠣に含まれる鉄の吸収率を高め、タウリンの損失を防いでくれます。味だけではなく、栄養効果の面からもおすすめの組み合わせです。
冬場は食中毒の発生も多いため、加熱用の場合はウィルスが不活性になる温度まで、加熱を続けることが大切です。沸騰したお湯で1〜2分、フライなら180℃の油で4分以上の加熱をおすすめします。

旬と保存の仕方

牡蠣の旬は、1~4月。とくに冬の牡蠣は、うまみ成分であるグリコーゲンが夏の10倍にもなります。買ってきてから時間が経つと、味が落ちるばかりではなく、食中毒の危険も高まります。旬の時期に、新鮮なものをいただきましょう!

カキのおいしい健康レシピ3選

かきの炊き込みご飯
旬を迎える牡蠣の旨味がたっぷり詰まった炊き込みご飯。牡蠣は、インスリンの合成に関与する亜鉛が豊富です。
簡単 かきと白菜の和風煮
白菜の水分を生かした手軽な煮物。牡蠣の旨味がたっぷり。牡蠣には血圧を低下に有効な成分、タウリンとEPAが含まれます。
カキと焼き豆腐の炊いたん
牡蠣は海のミルクと呼ばれ、栄養バランスの良い完全栄養食品。糖質の50%以上は効率よくエネルギーに変わるグリコーゲンです。

カキの栄養価(100gあたり)

エネルギー
58 kcal
食塩相当量
1.2 g
たんぱく質
6.9 g
脂質
2.2 g
炭水化物
4.9 g
食物繊維
0.0 g
糖質
4.9 g
カリウム
190 mg
カルシウム
84 mg
マグネシウム
65 mg
リン
100 mg
2.1 mg
亜鉛
14.0 mg
ヨウ素
67 µg
ビタミンA
24 µg
ビタミンE
1.3 mg
ビタミンB1
0.07 mg
ビタミンB2
0.14 mg
ビタミンB6
0.07 mg
ビタミンB12
23.0 µg
葉酸
39 µg
ビタミンC
3 mg
ビタミンD
0.1 µg
ビタミンK
0 µg
コレステロール
38 mg
エネルギー
58 kcal
食塩相当量
1.2 g
たんぱく質
6.9 g
脂質
2.2 g
炭水化物
4.9 g
食物繊維
0.0 g
糖質
4.9 g
カリウム
190 mg
カルシウム
84 mg
マグネシウム
65 mg
リン
100 mg
2.1 mg
亜鉛
14.0 mg
ヨウ素
67 µg
ビタミンA
24 µg
ビタミンE
1.3 mg
ビタミンB1
0.07 mg
ビタミンB2
0.14 mg
ビタミンB6
0.07 mg
ビタミンB12
23.0 µg
葉酸
39 µg
ビタミンC
3 mg
ビタミンD
0.1 µg
ビタミンK
0 µg
コレステロール
38 mg
※可食部100gあたりの栄養価です

※2014年2月に配信した記事を一部再編集しています。

編集:おいしい健康編集部
監修:おいしい健康管理栄養士
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