海のミルク「カキ」の生食用と加熱用って何が違うの?
公開日: 2016年2月23日
疲労回復や貧血予防に!
世界各国で愛されている食材、牡蠣。うまみ成分でもあり、スタミナをつけたいときに役立つグリコーゲンや、味覚や免疫機能を保つ栄養素の亜鉛などをたっぷり含んでいます。
また、牡蠣に含まれるアミノ酸の一種、タウリンは、血中のコレステロール値や血圧を下げてくれる効果があり、動脈硬化や高血圧症の防止に役立ちます。鉄も豊富に含まれ、女性に多い貧血の予防にも効果的です。
生食用と加熱用の違いって?
そもそも、生食用と加熱用の牡蠣の違いをご存知でしょうか?答えは「新鮮さ」ではなく、養殖をしている「海域」の違いです。生食用の牡蠣は、沖合のキレイな海域で育ち、2〜3日、殺菌作業を行ったものです。加熱用の牡蠣は、岸辺に近い海域で育ち、水洗いをしてすぐに出荷されます。
生食用のものを加熱調理しても、おいしく食べられるわけではありませんので、調理方法に合ったものを選び、牡蠣の美味しさを楽しみましょう♪
選び方のポイント
殻つきのものは、厚みがあって、口がしっかりと閉じているものを選びましょう。むき身は、ふっくらと丸みがあって、きれいな乳白色のものを。貝柱が透き通っているものがよいでしょう。
調理のポイント
牡蠣を生で食べる場合は、かならず生食用のものを選び、レモンなどの柑橘類と組み合わせて食べるとよいでしょう。レモンに含まれるビタミンCは、牡蠣に含まれる鉄の吸収率を高め、タウリンの損失を防いでくれます。味だけではなく、栄養効果の面からもおすすめの組み合わせです。
冬場は食中毒の発生も多いため、加熱用の場合はウィルスが不活性になる温度まで、加熱を続けることが大切です。沸騰したお湯で1〜2分、フライなら180℃の油で4分以上の加熱をおすすめします。
旬と保存の仕方
牡蠣の旬は、1~4月。とくに冬の牡蠣は、うまみ成分であるグリコーゲンが夏の10倍にもなります。買ってきてから時間が経つと、味が落ちるばかりではなく、食中毒の危険も高まります。旬の時期に、新鮮なものをいただきましょう!
カキのおいしい健康レシピ3選
カキの栄養価(100gあたり)
※2014年2月に配信した記事を一部再編集しています。