食器洗いスポンジの正しい洗い方・取り替え目安
公開日:
2020年6月3日
最終更新日:
2021年6月5日
使い終わったキッチンスポンジをシンクに置きっぱなしにしていませんか? しっかり洗っておかなければ雑菌の温床となって、食中毒の原因になります。正しい洗い方、消毒方法、取り替える目安をお伝えします。
雑菌が繁殖するのは「水分」「栄養」「温度」の条件がそろった時。しっかり洗えていないスポンジは、料理のカスが残っていて「栄養」があり、濡れたままだと「水分」も残っています。雑菌は10℃~60℃という幅広い温度で増殖し、特に30℃〜40℃を好むもの。キッチンに置きっぱなしの状態は菌にとって最適な「温度」です。きちんと汚れを取り除いてしっかり乾燥させ、こまめに新しいものと取り替えることを意識しましょう。
汚れをしっかり取り除きましょう
食器や調理道具を洗った後には、スポンジに料理のカスが残っているものです。これは、雑菌にとっては「栄養」そのもの。繁殖の原因になるので、しっかり取り除きましょう。
スポンジを流水にさらしながら揉み、中に入ってしまった汚れを押し出します。食器用洗剤をつけてさらに揉み、汚れを取り除きましょう。
食器を洗う際には、あらかじめ使ったスプーンやゴムベラなどで食べ残しや汚れを取り除いておくと、スポンジ自体に付着する汚れを減らすことができます。
消毒後はしっかり冷まして
スポンジの消毒は、よく洗った後に60〜90℃の湯に1分ほど浸しましょう。スポンジの耐熱温度は、素材によって異なるものの、90℃が一般的です。熱湯をかけたり、煮沸消毒したりすると劣化を早めてしまうので避けてください。
大切なのは、湯をかけた後にそのまま放置しないこと。湯をかけたままでは徐々に温度が下がって雑菌が好む状態になってしまうので、一旦冷水につけて冷ましましょう。
冷水につけた後は、しっかり水けを絞り、風通しがいいところで乾燥させます。紫外線を当てると劣化が早まるので、直射日光には当てないようにしてください。
除菌できる洗剤が手軽です
消毒するうえで、湯をかける方法の他に、除菌できる洗剤を使うという手もあります。
まず、スポンジをよく洗って水けをしっかりと絞ったら、洗剤を8㎖ほどかけます。しっかりと揉んで泡立たせ、スポンジ全体に洗剤をいきわたらせましょう。そして、そのままの状態で次に使うまで置いておくだけで除菌できます。
食器を洗った後、洗剤がついたままにしても除菌ができそうだと思う方もいるかもしれません。しかし、食べ物のカスが付着していると雑菌は増えてしまいます。一度洗い汚れを落としてから、洗剤を使うようにしましょう。
※除菌用洗剤の使用量は目安になります。製品パッケージをご確認ください。
衛生的に保つにはこまめに取替えを
劣化したスポンジは泡立ちが悪くなり、洗浄力が落ちてしまいます。新しいものに交換する目安は、約2週間。長くても、ひと月です。毎日使うものなので、できるだけ劣化する前に取り替えるようにしてください。
とはいえ、まだ使えるスポンジを捨てるのは忍びないものなので、キッチン周りやお風呂などの掃除に使い回すのもおすすめです。
※2020年6月に配信した記事を一部再編集しています。
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