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季節の変わり目の不安を食で解決!発酵食品でパワーレシピ

季節の変わり目は体調を崩しやすい時期です。急な温度変化に体が追いつかず風邪をひきやすかったり、この時期であれば花粉症などのアレルギー症状が増えたり、乾燥による肌トラブルを引き起こすこともあります。
こういった症状に打ち勝つためには、食事で備えることが大切です。特に、発酵食品は腸内環境を整え、体の免疫システムを維持する働きが期待できます。例えば「みそ」、日本の代表的な発酵食品の一つで、大豆や米、麦などを発酵させて作られます。発酵させたみその中には、プロバイオティクス(微生物)が多く含まれており、腸内環境に良い影響を与えてくれます。 3823

👇他にもこんな発酵食品があります。

納豆:大豆を発酵させて作られる日本の伝統的な食品。大豆を主成分としているためたんぱく質が多く含まれます。

しょうゆ:大豆や小麦を発酵させて作られる日本の調味料。

塩麹:米麹と塩を合わせて発酵させた調味料。塩麹を使うことで、肉はやわらかくジューシーに、魚介類はしっとり、プリプリの食感に、野菜類はうま味、甘味が引き立ち、歯ざわりがよくなります。

ヨーグルト:牛乳を発酵させて作られる乳製品。みそと同様、プロバイオティクスを多く含んでいます。

キムチ:キャベツや大根などの野菜を塩漬けにして発酵させた、韓国発祥の発酵食品。乳酸菌や食物繊維が多く含まれます。

そこで今回は料理研究家の市瀬悦子先生に発酵食品を使ったレシピを教えていただきました。発酵食品に加え、腸内の状態を良くする食物繊維が多い食材も取り入れたレシピです。ぜひ作ってみてください。

豚こまと菜の花のごまみそ炒め

甘くほろ苦い味わいで、シャキッとした食感の菜の花。食物繊維も多く含まれ、この季節にぜひおすすめしたい食材の一つです。うま味のある豚肉と相性が良く、みそと香ばしいごまの風味で食欲がそそられます。 3824

<材料(2人分)>
・豚こま肉    160 g
・塩       0.6 g
・菜の花     1束(200 g)
・しいたけ    4枚(50 g)
・サラダ油    大さじ2/3
A
・しょうが(すりおろし) 1/2片
・白すりごま   大さじ2/3
・みそ      大さじ1 と 1/3
・みりん     大さじ1
・酒       大さじ1

<作り方>
1.材料を切る
菜の花は長さ3等分に切り、茎の太いところは縦半分に切ります。しいたけは4等分に切ります。豚肉は塩を振って揉み込みます。 3825

ポイント☝️茎の太い部分は縦半分に切っておくことで、火通りが均一になります。

2.蒸らす
フライパンに菜の花を広げて水を回し入れ、蓋をして中火にかけます。2分半ほど蒸したら、蓋を取って余分な水分が残っていたらそのまま火にかけて飛ばします。 3826

3.炒める
菜の花を一度取り出し、フライパンにサラダ油を入れて豚肉を炒めます。色が変わったらしいたけを加えてさらに炒めます。 3827

4.仕上げる
しいたけがしんなりとしてきたら菜の花を戻し入れ、混ぜ合わせたAを加えます。全体に炒め合わせたら出来上がりです。 3828

<栄養価>
エネルギー:345kcal
食物繊維:6.4g
食塩相当量:1.9g
※エネルギーや塩分量を控えたい方はおいしい健康アレンジレシピを参考にしてみてください。

牛肉とごぼうのキムチ煮

やわらかく煮込んだ牛肉とごぼうがピリ辛なキムチと相性抜群。食物繊維を多く含むごぼうがたっぷり入って食べ応えがあります。お弁当のおかずにもおすすめです。 3829

<材料(2人分)>
・牛こま切れ肉    160 g
・ごぼう       1本 (180 g)
・玉ねぎ       1/2個 (100 g)
・白菜キムチ     40 g
・ごま油       大さじ 2/3
A
・しょうゆ      大さじ1
・酒         大さじ1
・水         300 ml

<作り方>
1.材料を切る
ごぼうはささがきにしてさっと水にさらし、水けをしっかりときります。 3831

玉ねぎは1cm幅のくし形切りに、キムチは1cmほどに刻みます。 3830

2.炒める
フライパンにごま油を中火で熱し、牛肉を炒めます。色が変わったらごぼう、玉ねぎを加えてしんなりとするまで3分ほど炒めます。 3832

3.煮込む
白菜キムチ、Aを加えて炒め合わせます。煮立ったら蓋をして、弱火で20分ほど煮込んで出来上がりです。 3833

<栄養価>
エネルギー:376kcal
食物繊維:6.0g
食塩相当量:2.3g
※エネルギーや塩分量を控えたい方はおいしい健康アレンジレシピを参考にしてみてください。

納豆スクランブルエッグ丼

風味豊かな納豆とふわふわの卵はどちらもたんぱく質やビタミン、ミネラルが多く含まれ、栄養満点な一品。ご飯は麦ご飯で食物繊維をプラスしています。朝食にもおすすめです。 3834

<材料(1人分)>
・麦ご飯(押麦3割) 150.0 g
・卵(Mサイズ)    1個
・納豆         1パック
・小ねぎ(小口切り) 1本
・納豆のたれ      1袋
・ごま油       小さじ1
・しょうゆ      小さじ1/4

<作り方>
1.混ぜる
卵、納豆、納豆のたれをよく混ぜ合わせます。 3836

2.炒める
フライパンにごま油を強めの中火で熱し、1を流し入れます。大きく混ぜ、半熟状になるまで炒めます。 3835

3.仕上げる
麦ご飯を器に盛り付け、2をのせます。小ねぎをのせ、しょうゆをまわしかけて出来上がりです。 3837

ポイント☝️火を消しても予熱で卵に火が通ってしまうので、お好みの半熟状になったらすぐ火を消し、ご飯に盛り付けます。
<栄養価>
エネルギー:405kcal
食物繊維:7.4g
食塩相当量:1.2g
※レシピはこちらからもご覧ください。

いかがでしたでしょうか?腸内環境を整え、体の免疫システムを維持する働きが期待できる発酵食品は季節の変わり目の強い味方です。食物繊維を多く含む野菜やきのこと合わせてとることでより効果が期待できますよ。市瀬先生のレシピを参考に、ぜひ作ってみてください。

プロフィール
市瀬悦子さん
料理研究家。料理研究家のアシスタントを経て独立。『おいしくて、作りやすい家庭料理』をテーマに、書籍、雑誌、テレビ、イベント、メーカーのメニュー開発を中心に活動中。近著に「大量消費レシピヒットパレード」(主婦と生活社)、「おいしいボリューム煮込み」(ワンパプリッシング)がある。


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カメラマン:寺澤太郎
スタイリスト:しのざきたかこ
編集・監修:おいしい健康管理栄養士