厚生労働省 平成27年版:国民健康・栄養調査より
糖尿病が強く疑われるかた 男性19.5%、女性9.2%
※1日1800kcalの方を想定した献立です
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糖尿病の食事は、実は栄養バランスのとれた健康食。家族も一緒に同じものを食べることができるのです。
ただ、「どれだけ食べるか」にはご注意を。少し面倒でも1人前でよそうと量のコントロールがしやすいでしょう。
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食生活を3食全て完璧にしようとしても、我慢も多く途中で挫折してしまいがち。
例えば普段コンビニ弁当の方は選び方を見直すなど、無理をせず生活スタイルにあわせて”できることから”やってみましょう。
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よく言われる「バランス良く食べる」ですが、そのコツは献立を考えるときに先に主食の量をきめることにあります。
主菜・副菜などを組み合せたときの栄養の偏り・食べ過ぎを防ぎやすくなります。
初期段階では自覚症状が少ないですが、ほうっておくと様々な病気を引き起こす可能性があります。例えば腎臓病は比較的よく知られていますが、その他にも神経を痛めることによる「網膜症」、血管に負担がかかることによる「心筋梗塞・脳梗塞(脳卒中)」などのリスクもあがると言われています。
やはり、適切な血糖コントロールをしながら、糖尿病を重症化させないことが肝心です。お医者様から処方されるお薬をきちんと服用するだけでなく、日々の「食事」や「運動」に気を配っていきたいものです。
最近では、”かくれ血糖”と呼ばれるかくれた血糖値異常を把握するための、小さな専用センサを装着し間質液中のグルコース値を連続的に計測できるCGM検査という方法も普及し始めています。1日中モニタリングすることで、よりよい血糖コントロールが可能になります。
「心房細動(しんぼうさいどう)」という言葉をご存じでしょうか?加齢とともに、どなたでも心臓の動きに不具合が生じやすくなり、不整脈の一種である「心房細動」がおこりやすくなります。
心房細動がおきると、血液中に血のかたまり(血栓)ができやすくなり「脳梗塞」になるリスクがうまれます。「糖尿病にどんな関係が?」と思われるかもしれませんが、実は、糖尿病や高血圧をお持ちのかたは、この脳梗塞になるリスクを高めると言われています。
大きな病気につながらないようにするためにも、早期に発見し、適切な治療を行うことが大切です。
心房細動は、心臓の病気であるにもかかわらず、脳梗塞を起こす原因となる疾患です
日本では100万人を超える心房細動の患者さんがいると推定されており※、加齢とともに発症しやすくなるといわれています。また、心房細動は、ほうっておくとますます脳梗塞のリスクが高まり、また治療成績も悪くなってしまいます。
一方で、近年では「カテーテルアブレーション」という治療法も登場し、根治を目指せるようにもなりました。
糖尿病の管理として、血糖値・血圧のコントロールを行いながら食事や運動、適切な睡眠をとることを心がけると同時に、定期的に心臓に関する検査を受けることもおすすめします。
※. Ohsawa, M et al. J Epidemiol . 2005; 15(5): 194-196