東日本大震災から12年。3.11にストック食品を見直しませんか?
公開日:
2020年8月31日
最終更新日:
2023年3月11日
地震や台風などの災害は、いつ起こるかわかりません。
ひとたび災害が起これば、ライフラインが止まったり、食料が入手できなくなったりすることもあります。
“備えあれば憂いなし”という言葉があるように、日ごろから食品のストックを心がけたいですね。
とくに糖尿病や高血圧などの慢性疾患をお持ちの方、高齢の方やかみにくい・飲み込みにくい方、食物アレルギーの方は、避難所に配られる食事が食べられないということもあるので、より備えが重要になります。
「3.11」をきっかけに、おうちのストック食品を見直してみませんか?
水、保存性の高い食品はマスト
まず、命を守るために備蓄しておきたいのが、水です。
飲料水と調理用の水を合わせて、1人1日あたり3リットルほどあると安心です。
食品は、エネルギーの源になる主食として、精米・レトルトのご飯・乾麺・カップ麺・小麦粉・シリアルなどを用意しておきましょう。
たんぱく質、ビタミン・ミネラル類も摂りたいので、主菜・副菜として、肉や魚の缶詰・レトルト食品・フリーズドライ食品・乾物・日持ちする野菜などがあるといいですね。
また、お湯を沸かしたり、調理したりするときに、カセットコンロがあると便利。ガスボンベも多めに用意するといいでしょう。
大人2人の1週間分のストックの一例
・水2リットルのペットボトル×24本(6本入り4箱)
・カセットコンロ×1つ カセットボンベ×12本
・米4キロ
・乾麺(そうめん2袋、パスタ2袋)
・カップ麺類×6
・パックご飯×6
・レトルト食品(カレーやパスタソースなど)×24食分
・缶詰(魚・肉など)×18
・日持ちする野菜類
・梅干し・のり・乾物
・野菜ジュース・フルーツジュース
・調味料
・インスタントのみそ汁・スープ
・菓子類(チョコレートやビスケットなど)
食事が選べないときの備え
慢性疾患や食物アレルギーをお持ちの方は、避難所の食事や配給された食品が食べられないことも多いでしょう。
糖尿病などの代謝性疾患、高血圧と診断されている方は、一般的なストックをし、その食品の中で工夫しながら乗りきりましょう。腎臓病と診断されている方は、低たんぱく、低カリウムのレトルト食品など、特殊食品を多めに備えておくといいでしょう。
高齢の方は、アルファ米(炊いたご飯を乾燥させたもの。湯を加えればおいしく食べられ、消化に良い)のおかゆ、インスタントのみそ汁やスープ、食べ慣れた乾物や好きな食品・飲み物、栄養補助食品を用意しておくと安心です。
かみにくい・飲み込みにくい方は、やわらかいレトルトご飯、レトルトの介護食品、とろみ調整食品、好物の食品・飲み物のストックを心がけてください。
食物アレルギーの方は、原因食物(アレルゲン)が含まれていない食品を選びましょう。缶詰やレトルトなどストック食品を購入する際は、必ず原材料表示を確認し、不明な場合は食品メーカーのホームページを見たり、問い合わせたりしましょう。
缶詰・乾物を使った災害レシピ3選
■押麦・トマト缶・ツナ缶があればOK
■さば缶・トマト缶・切り干し大根で
■さば缶×玉ねぎのどんぶり
参考/災害時に備えた食品ストックガイド(農林水産大臣官房政策課食料安全保障室) 要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド(農林水産大臣官房政策課食料安全保障室)