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レシピ投稿で支援。「がんサバイバーキッチン」を知っていますか?

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毎年2月4日はワールドキャンサーデー。世界中のみんなで「がん」について考え、行動を起こす日です。 がんと闘う「がんサバイバー」の方々の中には、食欲がない、味が変わって感じるなど、食事を楽しめていない現状があります。 がんサバイバーの方々が日々の食事をより楽しめるように、「がんサバイバーキッチン」という取り組みが始まっています。

食欲がなく、おいしく食べられない

「おいしいものを食べたい」というのは、ヒトの自然な欲求です。 それが病気やその治療の副作用によって「食欲がわかない」「味が変わって感じる」など、おいしく食べられなくなることがあるのです。 がんサバイバーのみなさんも例外ではありません。食の悩みは切実です。

公益財団法人日本対がん協会がんサバイバー・クラブが行った調査(※1)によると、食で悩んでいるがん患者さんは約6割。それを上回ったのが、それを支えるご家族の数字。約8割のご家族が、がん患者さんの食について悩んでいる現状が浮き彫りになりました。

食の悩みとして最も多かったのが「食欲がない」(47.8%)。次いで「味が変わって感じる」(39.9%)、「吐き気・嘔吐」(36.8%)。

食と体重の悩みは、約5割が「相談できていない」と回答。なかなか医師に相談できなかったり、サポートしてくれる方が見つからなかったり、悩みの解決法が見つけにくいようです。

レシピの投稿が支援につながる

がんサバイバーのみなさんと、それを支える家族の食の悩みを解決しようと、同協会とおいしい健康が取り組んでいるのが「がんサバイバーキッチン」です。
がんサバイバーやそのご家族の「これなら食べられた」という実体験から生まれたレシピを通じて、ほかのがんサバイバーの方の食事の悩み解決に役立てたいという想いから始まった取り組み。投稿していただいたレシピを、おいしい健康の管理栄養士が監修・撮影。さらに、おいしい健康の管理栄養士が考案したレシピも「がんサバイバーキッチン」でご紹介しています。
お悩みにあわせて、12のテーマに関連したレシピがあります。

12のテーマはこちら

1)味覚が変わった
2)食欲がない
3)吐き気・嘔吐
4)手軽なおやつ
5)口内炎
6)口が乾く
7)下痢
8)便秘
9)お腹が張る
10)時短で作る
11)手指や腕に負担が少ない
12)胃や腸の手術のあとに

がんサバイバーキッチン
https://www.gsclub.jp/recipes
https://oishi-kenko.com/practical_kitchens/1

レシピが投稿されると、おいしい健康から日本対がん協会に寄付が行われます。レシピを投稿することが、がんサバイバーの支援にもつながるのです。

「がんサバイバーキッチン」の投稿はこちらから https://oishi-kenko.com/tieups/56

「がんサバイバーキッチン」のおすすめレシピ

がんサバイバーのみなさんの、食の悩みに合わせたレシピを紹介している「がんサバイバーキッチン」。その中から2月にぴったりな、おすすめのレシピを3つ紹介します。

消化にやさしい ロールキャベツ
ひき肉を使わずに、もも肉を叩いて作るロールキャベツ。あっさり和風だしで煮込んだ、胃腸にやさしいレシピです
ルウを使わない ホワイトシチュー
市販のルウが少し油っこく感じる方にも。鶏肉に小麦粉をまぶしてうま味を閉じ込め、しっとりやわらかい食感に
さっぱり たらのレモンみぞれ鍋
レモンの香りと酸味で、食欲がないときでも食べやすい鍋。大根おろしは市販のものを使えば、切って煮るだけと簡単です

※1 公益財団法人日本対がん協会がんサバイバー・クラブ「がん患者さんの食と体重減少に関する調査」調査期間:2019年10月1日〜11月18日 回答数:1382人 調査方法:インターネット

編集:おいしい健康編集部
監修:おいしい健康管理栄養士
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