魚の霜降りでもっとヘルシー&美味しくなる!
公開日: 2016年2月21日
魚の霜降りとは?
料理の下ごしらえの段階で、魚を湯の中にさっと通したり、湯をかけたり、さっと煮る技術のことです。魚特有の臭みをとり、料理の雑味を無くし調味料の使用量も減らすことができます。霜降りは、煮魚をはじめとする、「煮る」調理を行う際に行います。素材の表面だけが白っぽくなり、まるで霜が降りたように見えることからこの名が付きました。
魚の霜降りで、料理のレベルアップ
魚を霜降りにすると、ぬめりや臭み、余分な脂肪を取り除くことができます。特に、煮魚や鍋ものに魚を入れるときに霜降りにしておくと、煮汁やスープに雑味が出にくく、すっきりと美味しく仕上げることができます。また、魚の表面にゼラチン質の膜ができ、煮崩れを防いで、さらに旨みも閉じ込めることができます。
霜降りの方法
- 鍋に約80℃のお湯を用意する。
(水を火にかけてプツプツと小さな泡が出てきはじめたら、約80℃です。沸騰したお湯を、数分おいて冷ましてから使っても良いかもしれません。湯の温度が低いと生臭みが残り、高いと身がそり返ってしまいます。) - さばなど皮の付いた切り身は、皮目に切り込みを入れておく。
- 切り身をザルに並べ、湯の中にさっと通す。又は、湯をかける。
(身の柔らかい魚の場合は、直接お湯をかけず落し蓋やキッチンペーパーの上からかける。) - 表面が白くなったらすぐに氷水や冷水にとって冷まし、水気を切っておく。
あらは、血の塊やウロコを水の中で取り除く。
より美味しくするひと工夫
あらや青魚など臭みが強い材料は、霜降りをする前に塩を振って冷蔵庫で30分ほどおくことで、余分な水分と臭みをさらに取ることができます。
他にも、魚の臭みを消してくれる調味料や食材があります。たとえば、酒はアルコールが揮発するときに生臭みを一緒に飛ばしてくれます。定番の生姜やねぎなどの香味野菜や梅干しも、臭みを消して香りやコクをプラスしてくれます。
霜降りをする前に、このような調味料や食材を併用することで、出来上がりの風味がぐっとレベルアップします。臭みを取ることで、少ない調味料でも美味しく仕上げることができ、減塩にもつながります。ぜひ、下ごしらえのひと手間を試してみてください♪
霜降りでヘルシー!オススメおさかなレシピ
※2015年11月に配信した記事を一部再編集しています。