貧血対策、鉄分には2種類ある!ヘム鉄と非ヘム鉄、どっちを摂ればいいの?
公開日: 2016年2月20日
貧血を予防&改善しよう!
貧血は女性に多く見られる病気のひとつと言われています。特に夏は汗と一緒に鉄分も失われてしまうので、水分や塩分の補給だけでなく、鉄分の補給も重要です。体がだるい、肩が凝る、小さな事でイライラする、などの場合は、貧血を疑ってみるのも良いかもしれません。
貧血の8割を占めているのが、鉄欠乏性貧血であり、その名の通り、血液中の鉄分が不足して起こる貧血を指します。食事摂取基準(厚生労働省)では、月経がある女性の場合、一日あたり11mgの鉄分が必要としていますが、一般的な摂取量は7.3mg程度と、不足しがち。心がけて鉄分を摂取する必要があります。
食材によって鉄分の種類が異なる!
牛、豚、鶏のレバーや、肉や魚の赤み、ほうれん草、ひじき、大豆などに、鉄分は多く含まれています。
しかし、同じ鉄分でも、実は吸収率の高いヘム鉄と、吸収率の低い非ヘム鉄の2種類が存在します。ヘム鉄は肉類や魚類に、非ヘム鉄は野菜や海藻、豆類などの植物性食品と、卵類、貝類に多く含まれています。
吸収率はヘム鉄の方が断然高く、ヘム鉄で10%以上、非ヘム鉄は5%と、ヘム鉄の方が数倍吸収されやすいのですが、肉類ばかり食べるのは大変。肉類ばかりだと、栄養バランスも崩れてしまいます。 そこで、野菜などに多く含まれる非ヘム鉄を、より効果的に吸収する方法を活用しましょう。
鉄分の吸収を高める食べ方
非ヘム鉄は、動物性タンパク質やビタミンCと一緒に摂取する事で、より効果的に吸収できるようになります。 それぞれオススメの組み合わせをご紹介します
非ヘム鉄+動物性タンパク質
- 麻婆豆腐やすき焼き:豚ひき肉や牛肉には、動物性タンパク質が多く含まれています。
また、赤みの多い部分を使用することで、ヘム鉄も同時に摂取できます。
非ヘム鉄+ビタミンC
- さつまいもと切昆布の煮物:さつまいもには多くのビタミンCが含まれています。
- 海藻サラダ:レタスやトマトには多くのビタミンCが含まれています。
こんな食べ合わせの工夫も
また、胃酸の分泌を高めることで、鉄の吸収が高まるとも言われています。柑橘類に含まれるクエン酸や、お酢、香辛料などは、胃酸の分泌を助ける食材です。わかめの酢の物や、レモンを絞った生ガキなどの食べ方がオススメです。
肉類、魚類にも多く鉄分は含まれますが、何よりもバランスが大切。野菜類や海藻類をうまく組み合わせて食べることで、より効果的に鉄分を摂取して、貧血を防ぎましょう♪
鉄分をしっかり補給!おすすめレシピ
※2014年8月に配信した記事を一部再編集しています。