暑くなる季節こそ発酵食品「キムチ」
公開日: 2017年5月19日
・胃酸に負けずに腸まで届くタフな乳酸菌がたっぷり
・エネルギー補給に必要なビタミンB群が豊富だから夏にぴったり
・薄味で物足りないときにちょっとプラスすると旨味アップ!
白いごはんと相性抜群!焼肉と一緒に食べたり、スープに入れたり、冷奴にのせてもおいしいキムチ。冷蔵庫に常備している、というご家庭も多いですよね?唐辛子のピリッとした辛味の中に甘味や旨味が詰まった人気の食材ですが、今回はそんなキムチの栄養のことや、暑い季節にぴったりのレシピも詳しくご紹介します。
キムチの植物性乳酸菌はタフなやつ!
乳酸菌は「腸内環境」を整える働きがあると言われますが、ヨーグルトやチーズなどに含まれる動物性乳酸菌とキムチなどの漬物や醤油、味噌などに含まれる植物性乳酸菌の大きく2つに分けられます。
植物性乳酸菌は、いろんな細菌と共存できる特徴を持ち、厳しい環境の中でも生き残ることができるので、胃酸などにも負けずに腸に届くという強さがあります。また日本の発酵食品に多く含まれ、古くより食生活に取り入れられていることから日本人との相性が良いとも言えます。
生の野菜よりもビタミンB群が豊富
さらにキムチは、 乳酸菌の働きのおかげで生の野菜の時よりも代謝をたすけるビタミンB群が豊富なことが特徴。キムチ以外では豚肉・レバー類などもビタミンB群を多く含みますが、暑くなって少し食欲がないときには食べることがちょっとつらいときもありますよね。
キムチは香辛料の働きで食欲も出るので、夏のビタミンB群補給に上手に活用したい食品といえそうです。
おいしい!でも食べ過ぎにはご注意を
食欲をそそる香りと、ピリッとした辛さ、そして体にうれしい栄養を持つキムチですが、塩分が100g当たり2.2g程度含まれています。おいしさにつられて、ついつい食べ過ぎないよう気をつけてくださいね。
※日本人の食事摂取基準(2015年)では、健康な成人男性で8g/日未満、女性7.0g/日未満を塩分摂取量の目標値としています。
キムチの調理のポイント
キムチはいつもの料理に加えることで、手軽においしくアレンジできる便利な食品です。ポイントをおさえればもっと活用の幅が広がります。
薄味で物足りないときには、ちょっとだけキムチをプラス
辛味と旨味たっぷりのキムチは、少し加えるだけでアクセントになります。キムチが辛すぎるときには、卵、乳製品、豆乳と一緒に調理
キムチを洗うと栄養も流れてしまうので、辛さをマイルドにする食材と組み合わせたレシピを選びましょう。炒め物のときには、最後に加えてさっと火を通す程度に
最後に加えてさっと火を通す程度にしたほうがキムチの味が引き立ちおいしく仕上がります。容器に残る漬け汁も捨てないで
旨味を含んだ漬け汁は、調味料として和え物や卵焼きなどに使えます。
キムチの保存のコツ
キムチは冷蔵庫(10℃以下)で保存しましょう。発酵が進むと酸味が強くなるので、チルド室で保存した方が発酵を抑えることができます。
キムチが酸っぱくなってきたら?
買ってからしばらく経ち、酸っぱくてそのままでは食べにくいと感じたら、ごま油をかけて酸味をやわらげるほか、炒め物やスープなどに使うのがおすすめです。
暑い季節におすすめ!キムチのレシピ3選
さっぱり食べられるおかずや、スタミナメニューの定番「豚キムチ」など、夏こそ食べてほしいレシピをご紹介します。
参考にした文献
- いちばん詳しくて、わかりやすい!栄養の教科書(新星出版社)
- キムチ料理 山本敦子(株式会社 ブティック社)