ビタミンGって聞いたことある?栄養素のまめ知識!
公開日: 2016年6月27日
かつてはビタミンGという名前だった!?
牛乳から発見されたビタミンB2。発育に大切なビタミンであるため、英語Growthの頭文字をとってビタミンGと呼ばれていた時期もあったようです。
今回は、成長に欠かせないビタミンB2について、働きや多く含まれる食材、オススメの食べ方をご紹介します!
エネルギー代謝やたんぱく質合成に関与
ビタミンB2は、三大栄養素が分解されエネルギーに変わるときの補酵素として働き、特に脂質代謝に深く関わっています。また、たんぱく質の合成や皮膚や毛髪づくりをサポートするほか、体内の有害な過酸化脂質を分解する作用もあります。
ビタミンB2が不足すると、肌荒れやニキビ、口内炎や口角炎が生じやすくなり、眼精疲労などの目の症状がみられることがあります。成長期の子どもでは、慢性的な不足によって成長障害を起こすこともあります。逆に、必要以上の量を摂取しても体外に排泄されるため、過剰摂取の心配はほとんどありません。
ビタミンB2を多く含む食品
魚やレバー、牛乳・乳製品、卵などの動物性食品に多く含まれています。植物性食品では野菜やキノコ、特に納豆に豊富です。大豆にはそれほどビタミンB2が含まれていませんが、納豆菌がビタミンB2を作り出すため含有量が高くなります。
私たちの身体の中でも、腸内細菌によってビタミンB2が合成されています。抗生物質や経口避妊薬を長期にわたり服用していると、腸内環境が乱れビタミンB2が不足しやすくなるため、注意しましょう。
ビタミンB2を効率よく摂るコツ
ビタミンB2は比較的熱に強いですが、光によって分解されやすいため、食材を保存するときは直射日光を避けるよう心がけましょう。加熱による損失は少ないですが、煮汁にとけ出しやすいため、汁ごと摂れる味噌汁やスープなどがオススメです。牛乳や納豆は調理不要でそのまま食べられるため、ビタミンB2を効率よく摂れますよ。
なお、ビタミンB群は協力し合って代謝機能を高めるため、ビタミンB1、B6、B12も合わせて摂ると、より高い効果が期待できます♪