長鎖脂肪酸代謝異常症のオイル|基本の扱い方と毎日の食事に取り入れる工夫
公開: 2026年9月16日
監修:
おいしい健康管理栄養士
MCTオイルやトリヘプタノインなどのオイル(以下、オイル)を毎日の食事に使うとき、「料理にどう使えばいい?」「食べものや飲みものに混ぜてもいい?」と迷うことはありませんか。
長鎖脂肪酸代謝異常症では、エネルギー源として、これらのオイルを医師の指示のもとで取り入れることがあります。毎日取り入れるものだからこそ、できるだけ無理なく、普段の食事に取り入れたいものです。
この記事では、オイルを使うときの基本的な扱い方と、毎日の食事に取り入れやすくする5つの工夫をご紹介します。
オイルをとる量やタイミングは、お一人おひとりで異なります。かならず主治医・薬剤師の指示に従ってください。この記事は「どう扱い、どう食べるとよいか」をお伝えするもので、量の目安をお伝えするものではありません。気になることがあれば、自己判断せず医療者にご相談ください。
※本記事でいう「オイル」は、MCTオイルやトリヘプタノインなどを指します。
オイルを取り入れるときのポイント
オイルを毎日の食事に取り入れるときは、加熱せず、食べる直前に加えることが基本です。
加熱調理には使わない
オイルを炒め物や揚げ物、煮込み料理などの加熱調理に使うのは避けましょう。
一方で、加熱した料理に加えることはできます。スープやおかゆなどは、器によそってから食べる直前に加える「後がけ」にすると、料理になじみやすくなります。
※「調理に使う油」ではなく、「仕上げに加えるもの」と考えると分かりやすくなります。
食べものや飲みものと合わせることもできます
食事や間食のタイミングで、食べものや飲みものと一緒に取り入れることもできます。
ヨーグルトなどの乳製品や、果物のピューレなど、混ぜ合わせやすいものと組み合わせると、毎日の食事に取り入れやすくなります。
おいしく取り入れる、5つのアイデア
毎日続けるものだからこそ、取り入れ方の選択肢をいくつか持っておくと、その日の気分やお子さんの好みに合わせて、無理なく続けやすくなります。
ここでは、オイルを食事や飲みものに取り入れる際のアイデアをご紹介します。
スムージーやミルクに混ぜて
手軽に取り入れやすい方法のひとつです。
バナナや冷凍ベリー、牛乳や豆乳などでスムージーを作り、オイルを加えて、よく混ぜてから取り入れます。バナナなど、とろみのある食材を使うと、オイルがなじみやすくなります。
牛乳を使う場合は、低脂肪牛乳や無脂肪乳など、脂質の少ないものを選ぶと、飲みものからとる脂質を抑えられます。
きな粉やココアパウダーなどを加える場合は、脂質も含まれるため、少量にするとよいです。
ヨーグルトやフルーツに合わせて
ヨーグルトに加え、果物などと合わせる方法です。
すりおろしりんご、桃やマンゴーのピューレ、つぶしたバナナなど、果物と組み合わせると、風味が加わり取り入れやすくなります。
ヨーグルトを使う場合は、無脂肪ヨーグルトや低脂肪ヨーグルトなど、脂質の少ないものを選ぶと、脂質を抑えられます。
あたたかいスープ・みそ汁に、仕上げのひとかけ
スープや汁物に加える場合は、器によそってから、食べる直前に加えます。
コーンポタージュ、かぼちゃのポタージュ、豆乳スープなどのまろやかな味わいのものや、みそ汁、けんちん汁などの和風の汁物にも合わせられます。
ごはんもの・めん類に和えて
炊きたてのごはん、おかゆ、リゾットなどに、食べる直前に加えて混ぜる方法です。
おかゆなどのやわらかい料理に加えることで、口当たりが変わり、食べやすく感じられることもあります。
うどんやパスタに加えて混ぜるなど、普段の食事に取り入れる方法もあります。
サラダや温野菜に
いつものドレッシングに混ぜる方法です。
市販のドレッシングを使う場合は、ノンオイルタイプを選び、オイルを加えてよく混ぜると、取り入れやすくなります。また、ゆで野菜や蒸し野菜、ゆで鶏などにかける方法もあります。
酢やレモン汁、塩、こしょうなどと合わせて、その場でドレッシングのように使うこともできます。
おわりに
治療のためのものであっても、食べる時間が楽しみであってほしい。組み合わせを少し変えるだけで、「がんばって飲むもの」から「いつものごはんの一部」に近づいていきます。
まずは、気になったアイデアをひとつ。今日の食卓から、試してみてください。