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小田真規子さんに教わる:シリーズ2「いつものサラダが変わる!毎日食べたい、おいしいサラダの作り方」

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こんにちは。おいしい健康のくらさんです。

みなさんはお家でサラダを作りますか?
実は私はサラダが少し苦手。まず葉物を洗うのが面倒で、冬場は特に水が冷たくて、どうしても敬遠しがち。レタスなどの葉物の苦みもあまり得意ではないので、ついついドレッシングをたっぷりかけてしまい、塩けの強いサラダを食べることになってしまうのです。 とはいえ、調理の時間やバランスを考えると、やっぱりサラダも手軽で便利ですよね。

そんな時、出会ってしまいました。簡単なのに、とびきりおいしいサラダに。。!

小田真規子さんに教わった、おいしいサラダの作り方。この作り方を教わってからというもの、あんなに面倒に感じていた葉物を洗う作業も、水けをきる作業も、「あのサラダを味わうためなら」と不思議と楽しいと思えるようになったのです。 使う食材や調味料はいつもと同じなのに、ほんのひと手間でまるで別物に!私のようにサラダがちょっと苦手だなという方はもちろん、サラダ好きの方もきっと新たな発見があるはず。ぜひ最後までご覧ください。

今回の週刊おいしい健康は、小田真規子さんに教わるシリーズ第2弾「毎日食べたい、おいしいサラダの作り方」をお届けします。

おいしいサラダができるまでの『3STEP』

知っているようで知らなかった、おいしいサラダのきほん。おいしくなるポイントを3STEPで紹介します。

STEP1.冷たい水で、野菜を「シャキッ」と元気に!

スーパーなど店頭の野菜は、乾燥やダメージを受け鮮度がどんどん失われていきます。まずは、収穫される前の元気な状態に戻しましょう。
4131 冷たい水(10~15℃)に20分ほどつけて、水分を与えてシャキッとさせます。

STEP2.水けをしっかり拭き取る

サラダの敵は余分な水分。鮮度を戻した野菜の香りや味、食感をしっかりと味わえるサラダを作るためには、表面の水けをしっかり拭き取るのが鍵。
4132 一度ざるにあげて水けをきったら、両手にペーパータオルを持って葉をつかみ、優しく和えるように水けを拭き取っていきます。水けがなくなってくると、ふんわりと野菜の香りがしてきますよ。

STEP3.ドレッシングは混ぜずに順番に和える

ドレッシングの材料は、混ぜずに順番に加えることで、全体に味が馴染み、追いドレッシングが不要に。順番は、①油②塩③酢の順で。
4133 ①まずは油。油でコーティングして野菜の水分を閉じ込めます。ポイントは、手を使うこと。手を使って混ぜることで、全体に満遍なく絡ませることができます。
4134 ②次に塩。こちらも手を使うことで、偏りなく全体に塩を絡ませることができます。
4135 ③最後は酢。塩を溶かして、酸味を加えます。

マンネリ打破!『3STEP』でバリエーションは無限大。

この3STEPを知っていれば、野菜の種類や調味料を変えるだけで様々なバリエーションのサラダが楽しめます。続いては、小田真規子さんに教わったバリエーションを増やす方法と、3つのレシピを紹介します。

バリエーション方法

油:洋風ならオリーブ油、和風、中華風ならごま油がおすすめ。
塩:半量をしょうゆやみそ、ぽん酢しょうゆにすることでいろんな味わいに。しょうゆやみそは、酢と混ぜて同じタイミングで加えます。
酢:米酢やバルサミコ酢、レモン汁など酸味の種類を変えるだけでも風味が変わりますよ。トマトの角切り、粒マスタードなどの酸味でも◎
風味アップ食材:ごま、粗びき黒こしょう、カレー粉など。にんにく、しょうがはボウルにこすりつけて和えるのがおすすめの方法だそう。
トッピング食材:ブロッコリーなどのゆで野菜、ツナ、ゆで卵、ハム、ナッツなどをプラスすると食べ応えアップ。

小田真規子さん直伝の3つのレシピ

【レタスとベビーリーフのシンプルサラダ】

4136 リーフとシャキシャキたまねぎ、ミニトマトのバランスの良い基本のサラダです。玉ねぎのように形状の違う野菜を1つ入れることで、葉に味が絡みやすくなるんだそう。たまねぎ以外なら、せん切りのパプリカなどもおすすめ。レタスは手でちぎることで表面積が広くなり、味がよく馴染みますよ。

【水菜とねぎの和風サラダ】

4137 たっぷり加えた海苔の風味がアクセント。水菜とねぎのシャキシャキ食感がたまらない和風サラダです。海苔以外にも、ごまやパックのかつお節を加えてもおいしいですよ。

【レタスとブロッコリーとハムのおかずサラダ】

4130 ゆでブロッコリーとハムを加えたボリューム満点のおかずサラダです。一皿で食べ応えがあるので、パンやスープを添えて、簡単なランチにもおすすめです。

最後に、アレンジサラダにおすすめ。野菜のおいしいゆで方。

ゆで野菜にもおいしくなるコツが!
「ゆで湯に1%の塩を入れ、ゆで時間は2分を目安に、ざるに上げて出来上がり。」
合言葉は【1・2・ざる上げ】ぜひ参考にしてみてください。

【材料】
ブロッコリー:100g
(ブロッコリーの他、いんげん・スナップエンドウ・きぬさや・アスパラなど)
水:3カップ(600ml)
塩:小さじ1(ゆでる野菜の1%)
【作り方】
①ブロッコリーは小房に分けます。冷水に10分つけてシャキッとさせ、軽く水けをきります。
②鍋に水を入れ、強火にかけます。沸騰したら塩、①を入れ、箸で押します。
③全体が沈んだのを確認したらぐつぐつ(80℃位)を維持し、途中で一度返し1~2分ゆでてざるにあげます。余熱で冷まして出来上がり。
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たかがサラダ、されどサラダ。この3STEPでサラダを作るようになってから、野菜の香りや味をしっかりと楽しめるサラダは食卓の定番になりました。ちょっと余裕のある時は、スーパーで「次はどんなサラダにしようかな」なんて考えるのが楽しみに。 みなさんも、ぜひ作ってみてください!

次回は最終回『汁物のきほん』。だしやスープの素に頼らず、素材の味を生かしたスープの作り方を紹介します。次回もお楽しみに!

小田真規子さんに教わるシリーズ第1回:「誰でも失敗しない炒め物の3つのきほん」は こちら

プロフィール
小田真規子さん
料理研究家。栄養士。女子栄養大学短期大学部卒業。香川調理製菓専門学校で製菓を学ぶ。1998年に独立し、スタジオナッツを設立。現在は雑誌、書籍、テレビなどで活躍。誰もが作りやすく、健康に配慮した料理がモットー。近著に『午前7時の朝ごはん研究所』(ポプラ社)がある。


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カメラマン:広瀬貴子
スタイリスト:しのざきたかこ
編集・監修:おいしい健康管理栄養士