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関西と関東のいなり寿司の違いって?【レシピ付き】

2月5日は初牛でした。初牛と書いて、「はつうま」と呼びます。牛は十二支の一つで、2月最初の「牛(うま)の日」のことです。

和銅4年(711年)の2月初午の日に稲荷大神が稲荷山に鎮座したゆかりの日とされ、そこから毎年、初午の日に全国各地の稲荷神社で五穀豊穣を祈るお祭りが開かれるようになりました。稲荷神社でよく見かけるきつねですが、もともときつねは神さまのお使いといわれており、そこからきつねの好物といわれている油揚げやいなり寿司がお供えされるように。

関西はきつねの耳型、関東は俵型

「お稲荷さん」、「きつねずし」ともいわれるいなり寿司ですが、関西ではきつねの耳を模して三角形、関東では米俵を模して俵型に作られます。また、かたちだけではなく、味付けや中にいれる飯も違いがあり、関西は中に入れるのは具だくさんの酢飯のため、油揚げは薄口しょうゆで薄味に煮ます。逆に関東は中に入れるのは通常の白飯もしくは酢飯で具材は入れず、そのぶん油揚げは濃口しょうゆで甘辛のしっかり味に仕上げます。

いなり寿司の発祥は愛知・豊川市が有力

いなり寿司の発祥は諸説あり、江戸や名古屋ともいわれていますが、愛知県豊川市にある豊川稲荷という説が有力です。門前町で、天保の大飢饉の頃に「あぶらげずし」が考え出されたと伝えられています。ちなみに豊川を含む名古屋から以東の「あぶらげずし」は、甘辛く煮た油揚げいっぱいにすし飯を詰め、底を閉じないのが特徴。豊川稲荷の門前町は、スタンダードないなりずしに加えて、近年ではさまざまな工夫を凝らした創作あぶらげずしを出す店も増えています(※)。

農林水産省 あぶらげずし/いなりずし 愛知

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編集:おいしい健康編集部
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