トマト缶が危ない?妊娠中は選び方に注意して
公開日: 2021年6月3日
妊娠している方の中には「さっぱりしたものが食べたい」と思う方も多いのではないでしょうか。つわりが落ち着いても、「なんとなく口内がムカムカする」「胃がすっきりしない」というような悩みから、トマトを使った料理を好む妊婦さんも多いようです。
そんなときに心強いのが、スープやソースなどで使うトマト缶。使い勝手がよく、保存期間も長いので家に常備されている方も多いでしょう。でも、妊娠中はその選び方に注意が必要です。
トマト缶内に化学物質が溶け出すことも
厚生労働省によるとトマト缶の一部の商品には、トマトの酸によって缶詰の内側にある樹脂からビスフェノールAという化学物質が溶け出ることがあります。
これが動物実験で影響が出たことから、妊婦さんが食べると影響があるのではないかと懸念されています。国内や欧米諸国などで、健康に影響があるかどうか評価が行われているところですが、現在でも正確なところはわかっていません。
日本製の缶詰を選ぼう
国内では厚生労働省から注意喚起がされ、業界でもガイドラインが設けられています。製品改良などの対策が進められているため、日本製のトマト缶であれば心配ないでしょう。下の画像のように缶の内側に紙がはってあるものもあります。
気になる場合は、瓶の製品などを選んでみるのがおすすめ。
また、上記の通り、すでに国内で対策がされていますが、妊娠中は念のため、毎日毎食、缶詰中心の食事をするなど、度を超えた食べ方をするのは避けましょう。
生のトマトを使った料理も献立に加えてみて
このようなことから、トマト料理を頻繁に作る場合は生のトマトの料理も加えてみてはいかがでしょうか。スープにしたり、スムージーにしたり、幅広い料理に使えるので、おすすめです。
参考:厚生労働省「ビスフェノールAについてのQ&A」
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