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おかずになる、あったか豚汁

3735 寒い冬は温かい豚汁が食べたくなることありませんか?
具だくさんでボリューム満点、野菜の甘みと肉のうま味が溶け込んだおいしい一杯ですよね。定食屋さんに行くとついつい注文したくなる豚汁ですが、家で作るとなると、食材をたくさん揃えるのは大変。だし汁の取り方もわからない。そんな風に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで前回に引き続き、自炊料理家の山口祐加さんに食材は3〜4つ、だしはなるべく使わずに作れる豚汁レシピを教えていただきました。

今回の豚汁では薄切り肉やひき肉、ベーコンなど豚肉の種類を変えたレシピをご紹介しています。ご飯がすすむ味わいの豚汁ばかりなのでおかずにもなりますよ。
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まずはベーシックな豚汁

ごろごろ里いもの豚汁です。やわらかく煮込んだ里芋の甘味がおいしさのポイントになります。

<材料(2人分)>
・豚ロース薄切り肉(しゃぶしゃぶ用)100g
・片栗粉(小麦粉でも可) 適量
・里いも  3〜4個(140g)
・小ねぎ  2本分
・みそ   小さじ2(12g)
・だし汁  350ml
※だし汁の取り方はこちらを参考にしてみてください。また、だし汁を取る手間を省きたい場合は「みそ 大さじ1」、「水 350ml」でお作りください。

<作り方>
1.材料を切る
里いもは皮をむき、一口大に切ります。小ねぎは小口切りに、豚肉は3cm幅に切ります。 3714

ポイント☝️里いもはぬるぬるとしてピーラーではむきにくいため、まな板に置き、左手でしっかりと押さえながらけずるようにします。

2.煮込む
鍋にだし汁、里いもを入れて中火にかけます。沸騰したら弱火にし、8分ほど煮ます。 3715

ポイント☝️里いもによって火の通りが異なるため、様子をみながら煮てください。

3.仕上げる
里いもがやわらかくなったら豚肉を加えて1分ほど熱します。豚肉に火が通ったら火を消し、みそを溶きます。 3716

ポイント☝️みそは溶いたら加熱しなくて大丈夫。みそに含まれる麹菌や酵母菌、乳酸菌をそのまま腸に届け、腸内環境を整えます。

小ねぎを散らして出来上がり
里いもがごろごろっと入って満足感があります。里いもの代わりにじゃがいもやさつまいもでも◎
3739 <栄養価>
エネルギー:176kcal
食塩相当量:0.9g

次は、だしを使わない 肉団子の豚汁

だしを使わなくても、豚肉とまいたけのうま味の相乗効果でおいしさがぐんと増します。みそではなく、まいたけ、ごぼうの香りをいかしたしょうゆベースの豚汁です。

<材料(2人分)>
・ごぼう  1/4本(40g)
・まいたけ  1/2P(50g)
・しょうゆ  小さじ1/2(1.5g)
・塩     1g(ひとつまみ)
・水    350ml
肉団子
・豚ひき肉 100g
・しょうが(すりおろし) 1/2片
・酒    小さじ1(5g)
・片栗粉  小さじ1(6g)
・塩    0.6g

<作り方>
1.材料を切る
まいたけは食べやすい大きさにほぐし、ごぼうは細めのらん切りにします。 3725

2.肉団子を作る
ポリ袋に肉団子の材料を入れて混ぜ合わせ、肉団子を作ります。 3742 3721

ポイント☝️ポリ袋を使えば洗い物が減らせて手も汚れないので一石二鳥です。

3.煮込む
鍋に水、ごぼう、まいたけを入れて中火で5分煮ます。小さめのスプーンで肉団子をすくって鍋に加え、弱めの中火でさらに5分煮ます。 3734

4.仕上げる
最後にしょうゆ、塩を加えたら出来上がりです。
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ポイント☝️塩は味見をしながら少しずつ加えてください。

出来上がり
多めに作って翌日はみそを溶いて食べるのも良いですよ。 3733 <栄養価>
エネルギー:131kcal
食塩相当量:1.1g

3つめはご飯がすすむ、チゲ風の豚汁

キムチとみそでチゲっぽく。卵を入れることでまろやかな味わいになるので、子どもも食べやすい一品です。

<材料(2人分)>
・豚バラ肉  80g
・卵     1個
・白菜キムチ 50g
・長ねぎ  1/2本(50g)
・みそ   大さじ1(18g)
・水    300ml

<作り方>
1.材料を切る
長ねぎは斜め5mm 幅に、豚肉は3cm幅に切ります。卵は溶きほぐしておきます。 3748

2.煮込む
鍋に水を入れて中火にかけ、沸騰したら豚肉、白菜キムチ、長ねぎを加えて3分煮ます。 3750

3.仕上げる
豚肉に火が通ったら弱火にし、卵を流し加えます。火を消し、みそを溶いたら出来上がりです。 3752

出来上がり
ご飯が何杯でもいけちゃいそうな…満足感があります!中華めんを入れてもおいしそうですよ。
3754 <栄養価>
エネルギー:214kcal
食塩相当量:2.0g
※エネルギーや塩分量を控えたい方はおいしい健康アレンジレシピを参考にしてみてください。

最後は、カラダ温まる かぼちゃとベーコンの豆乳豚汁

ベーコンを使った豚汁です。豆乳にかぼちゃの甘みが溶け出し、クリーミーな味わい。ベーコンのうま味でより味わい深くなります。

<材料(2人分)>
・ベーコン  40g
・かぼちゃ  80g
・しめじ   1/2P(50g)
・みそ   小さじ2(12g)
・豆乳    50ml
・水    200ml

<作り方>
1.材料を切る
かぼちゃは1cm厚さで食べやすい大きさに切り、しめじはほぐします。ベーコンは食べやすい大きさに切ります。
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2.煮込む
鍋にかぼちゃ、水を入れて中火にかけます。沸騰したらベーコン、しめじを加えて弱めの中火で5〜6分煮ます。
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3.仕上げる
かぼちゃがやわらかくなったら火を消し、みそを溶きます。最後に豆乳を加えて出来上がりです。
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ポイント☝️豆乳は沸騰させてしまうと分離してしまうため、みそ、豆乳を加えたあとは加熱せずに召し上がってください。

出来上がり
やさしい味わいでからだの芯から温まります。ベーコンの代わりにウインナーにしたり、ブロッコリーを加えてもおいしくいただけますよ。 3758 <栄養価>
エネルギー:107kcal
食塩相当量:1.3g

いかがでしたでしょうか?豚汁だけでもいろんな楽しみ方がありますね。 多めに作って翌日の朝ごはんにしたり、アレンジしたりもできるのでぜひ作ってみてください。

プロフィール
山口祐加さん
自炊料理家。1992年、東京生まれ。7歳から料理に親しみ、料理の楽しさを広げるために料理初心者に向けた料理教室「自炊レッスン」や小学生向けの「オンライン子ども自炊レッスン」、レシピ製作、書籍執筆、音声メディアVoicyにて「山口祐加の旅と暮らしとごはん」を放送するなど幅広く活動を行う。著書に『自分のために料理を作る 自炊からはじまる「ケア」の話(晶文社)』、『週3レシピ 家ごはんはこれくらいがちょうどいい。(実業之日本社)』、『ちょっとのコツでけっこう幸せになる自炊生活(エクスナレッジ)』など。自炊レッスンや各種イベントのお知らせはTwitterやInstagramでお知らせします。ID:yucca88(各SNS共通)、公式ホームページ:https://yukayamaguchi-cook.com

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カメラマン:土田凌
編集・監修:おいしい健康管理栄養士
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