読む、えいよう

野菜のカリウムってどう減らす? ー動画で見る、おいしい健康。ー

4360

腎臓病でカリウムを控えないといけないのですが、カリウムが多い野菜は避けた方がいいのでしょうか?

そんな声をいただく事があります。

こんにちは。おいしい健康 管理栄養士のっちです。
カリウムは体にとって必要な栄養素の1つですが、腎臓病のある方は体の外にカリウムを排泄する力が弱くなるため、体内にたまりやすくなります。 血液中のカリウム濃度が高くなると、不整脈など心臓に影響が出ることも。

そのため、カリウムの摂取量には注意が必要です。
特に生の野菜にはカリウムがたくさん含まれているので、食べすぎないようにする必要があります。
ですが、ちょっとした調理のくふうでカリウムを減らしながら、おいしく安心して野菜を食べることもできます。

この記事では、「茹でこぼし」という方法を動画で紹介します。


▼動画をみる 4363

カリウムを減らすくふう

茹でこぼす(下茹で)

切った野菜をお湯で茹で、茹で汁は捨てます。
・葉物は3〜5分
・根菜は10〜15分が目安

汁物を作るときも、最初に茹でてから新しい水で調理すると安心です。

📌 管理栄養士からのワンポイント
野菜やいも類は、水にさらしたり茹でこぼすことで10〜40%程度カリウムを減らせます。
ただし、栗・枝豆・とうもろこし・かぼちゃなどは減りにくいので、細かく切るなどのくふうが大切です。
(参考:日本腎臓学会『慢性腎臓病に対する食事療法基準2014年版』)

毎日の食事で、少しのくふうを取り入れるだけで、野菜をもっと安心して楽しめます。
※カリウム制限が必要かどうかは、人によって異なります。必ず主治医の先生や管理栄養士の指示に従って調整してください。

▶︎今回紹介したレシピ

▶︎関連記事
【管理栄養士監修】腎臓にいい食べ物はある?慢性腎臓病の食事療法

慢性腎臓病が進んだら意識したい栄養素は?

食事管理に悩んだら、管理栄養士への個別栄養相談もご活用ください。 4031

編集:おいしい健康編集部
監修:おいしい健康管理栄養士