タイガーナッツをご存知ですか?
管理栄養士が栄養価と
おいしい食べ方をご紹介

タイガーナッツとは?
小粒でほんのり甘い風味を持つタイガーナッツ。ナッツと呼ばれてはいますが実は根の部分、カヤツリグサ科の植物の塊茎を食べるスーパーフードです。北アフリカ・ヨーロッパ原産といわれ、古代エジプトでも珍重されていた歴史のある食物です。
タイガーナッツの栄養価

活性酸素対策にビタミンE
高い抗酸化作用を持つビタミンEを多く含むのが特徴です。体内の活性酸素による細胞の酸化を防いでくれるビタミンEは、美容や健康の強い味方!血行を促したり、乾燥から肌を守る効果もある、女性に嬉しいビタミンです。
食物繊維もとても豊富
腸内環境を整えるために大切な食物繊維が多いのもポイント、その含有量は皮つきのタイガーナッツならなんと100gあたり約20g!ちなみに、食物繊維が多い食品として連想されるごぼうは、100gあたり約6gとなっており、タイガーナッツが豊富な食物繊維を含んでいる事がわかります。
ダイエットの味方、難消化性でんぷん
糖質も多く含まれるタイガーナッツですが、その多くは難消化性でんぷん(レジスタントスターチ)と呼ばれる、通常のでんぷんとは異なる性質のものです。難消化性でんぷんは小腸で吸収されず、大腸でゆっくりと分解・吸収されるため、少量でも腹持ちがよい、食後の血糖値の上昇がゆるやか、腸内環境を整えるなどの特徴があり、ダイエットにも効果が期待されるでんぷんです。
食べ方のコツ

まずはそのまま
自然な甘さと少しかみごたえのある食感を持つタイガーナッツは、そのままでも十分に食べられます。小腹が空いたときに、少しつまんだりするのもよいでしょう。ただし、つい食べ過ぎてしまった…という事のないように要注意!
伝統の飲料、オルチャータ(タイガーナッツミルク)
産地の1つであるスペインで愛されている、タイガーナッツを使った飲料がオルチャータです。じっくりと水に浸してからミキサーにかけて絞るだけというシンプルな作り方ながら、ミルクのようなまろやかさと香ばしい風味があり、加熱しないのでタイガーナッツの栄養素も壊さずに摂る事が出来る、味も栄養も優れた飲料となっています。絞った後のタイガーナッツもクッキーなどに利用できるので、無駄がないのも嬉しいですね。
(オルチャータの作りやすい分量:タイガーナッツ50g、水200ml)
素朴な味を活かしてアレンジ
ナチュラルな香ばしさと歯応えがあるので、他のナッツ類同様に様々な料理やお菓子等に合わせていただけます。他のシリアルやナッツと組み合わせて風味や栄養価をアップさせたり、刻んだり炒ったりしてより香ばしさを引き出したりと、様々なアレンジが楽しめます。