【管理栄養士監修】歯周病対策にはビタミンCとたんぱく質をとろう!
公開日:
2016年3月26日
最終更新日:
2022年7月26日
歯茎周辺におこる炎症のことを「歯肉炎」といいます。この炎症が進むと、歯を支えている顎の骨や、歯の根を覆い骨とつなぎとめる役割を果たしている歯根膜にまで炎症が広がる「歯周炎」となります。
これらはどちらも「歯周病」の一種であり、歯茎が腫れて出血したり、冷たいもので歯がしみるなどの症状が出ます。これらはまとめて「歯周病」と呼ばれます。
口臭や歯のぐらつきをともなうこともあるので、早めのケアが大切です。
今回はそんな歯周病について、原因や対策をご紹介します!
どうして歯周病になるの?
歯周病の主な原因は、口の中にいる常在菌(口腔常在菌)がつくる歯垢(プラーク)と歯石です。細菌がつくる歯垢はネバネバしていて、歯の表面につきやすく、さらに歯の間などに残りやすいのが特徴です。歯垢が溜まって固くなった状態が歯石で、歯垢よりさらに取り除きにくくなります。
歯垢や歯石が溜まることで、歯茎と歯の隙間に細菌が増え、炎症が起きた状態が歯周病です。腫れたり痛みはないことが多く、気づかないうちに進行してしまうことがあります。
歯周病を防ぐには?
歯周病を防ぐための一番の基本は、歯みがき習慣です。歯垢の増加を防ぐために、きちんと正しい方法で歯みがきを行いましょう。ときには歯間ブラシや糸ようじなどを使って、歯の間に付着した歯垢や汚れを除去することも効果的です。
歯周病になりにくい食事とは?
食事は、唾液がたくさん出るように、よく噛んで食べることが大切です。唾液には抗菌作用があるので、口内を清潔に保つ働きが期待できます。
歯肉炎などの歯周病を防ぐためには、「ビタミンC」と「たんぱく質」を意識してとるようにするといいでしょう。 ビタミンCが不足すると、細菌が粘膜に浸透しやすくなるといわれています。ビタミンC不足にならないよう、ビタミンCが豊富に含まれる野菜・果物・いも類などを、積極的に献立に取り入れましょう。
また、たんぱく質は歯茎を強くする働きがあるため、たんぱく質をたっぷり含む魚介・肉・大豆製品などを毎食きちんと食べたいですね。
「ビタミンC」と「たんぱく質」がとれる、おすすめの歯周病対策レシピ
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