【管理栄養士監修】ほっこりやさしい「かぶ」の季節
公開日:
2016年2月15日
最終更新日:
2022年11月10日
やさしい味わいの「かぶ」
コロンとしたかわいい形のかぶには、大地のパワーがいっぱい詰まっています。日本では弥生時代に栽培がはじまったとされており、古くから親しまれている野菜のひとつです。
煮込むとトロトロになり心も体も温まり、生で食べても柔らかく甘みがあり、いろいろな食べ方が楽しめますよね。今回は寒くなるとおいしくなるかぶについて、詳しく紹介します。
根も葉も体にうれしい栄養がたっぷり
かぶの根は淡色野菜で、ビタミンCやでんぷんの消化を助ける酵素のアミラーゼが含まれています。ビタミンCやアミラーゼは熱に弱く変性しやすいので、生で食べるのがおすすめです。
また、葉は緑黄色野菜で、βカロテンやビタミンC、骨を強くするカルシウムやビタミンK、貧血の予防に役立つ鉄や葉酸などの栄養が含まれています。特に日本人に不足しがちなカルシウムの含有量は、野菜の中でもトップレベル。ぜひとも、葉まで残さずいただきたいですね。
選び方のポイント
根の表面が白くてツヤがあり、硬くてずっしりと重みのあるものを選びましょう。また、葉がみずみずしく色鮮やかな緑色のものが良品です。葉のつけ根がしっかりとしているものは、新鮮な証拠です。
調理のポイント
根をサラダに入れるときは繊維を断ち切るように薄切りにすると、柔らかく味もなじみやすくなります。繊維は成長する方向に伸びるため、軸に対して垂直に切りましょう。りんごや柿など、フルーツと組み合わせたサラダもおすすめです。
また、根は煮崩れしやすいため、弱火で加熱して煮すぎないように注意してください。茎を少し残す「くし形切り」にすると、繊維の流れが残るので煮崩れ対策になります。緑色がアクセントになるのもキレイですね。
旬と保存の方法
かぶの旬は3~5月頃と10~12月頃。春のかぶは柔らかく、秋から冬のかぶは甘みが強いのが特徴です。
かぶは根と葉を切り分けて、別々に保存することが重要です。葉つきのまま保存すると根がしなびてきてしまいます。根はラップに包み、冷蔵庫の野菜室に入れましょう。
葉は乾燥を防ぐため、湿らせたペーパータオルで包み袋に入れ、できれば立てた状態で野菜室へ。葉はすぐに黄色くなるので、塩ゆでして冷凍保存するのがおすすめです。たっぷりのお湯に塩をひとつまみ加えて、1分前後茹でましょう。茹で上がったら冷やして水気を切り、小分けにして冷凍しておくと便利です。みそ汁の具や煮物、炒め物にも使えます。
ぜひ、かぶのおいしいこの季節にいろいろなレシピを試してみてください。
管理栄養士おすすめ!かぶのおいしい健康レシピ3選
かぶの栄養価
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