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普段の血圧は家庭で測定しましょう

家庭で血圧を測るとわかること

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みなさんは、血圧をどのように測っていますか?
血圧を測定する方法は、病院やクリニックで測る「診察室血圧」と、自宅にて自分自身で測る「家庭血圧」があります。

診察室血圧は、病院での診察という状況下に緊張してしまい、血圧が上がってしまう場合があります。それを考慮して、高血圧かどうかを診断する基準は、家庭血圧とは異なる数値が設定されています。

家庭で血圧を測定することで、普段の血圧を知ることができます。
家庭血圧を指標とする治療の実施は、診察室血圧よりも強くすすめられていることから、家庭で血圧を正しく測定することは大切です。


血圧を測るメリット

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・血圧の適切な管理につながります
「NIPPON DATA2010」などの調査によると、日本の高血圧有病者数は約4300万人いると推計されています。これは日本人の約3人に1人が高血圧であり、高血圧は日本で最も多い病気ということです。
このなかで血圧が適切にコントロールされているのは3分の1の方で、残りの方は血圧の管理がきちんとできていないと言われています。高血圧は自覚症状がほとんど無く、自分では気づかないことが多いと言われています。
血圧を記録していくと、普段の血圧のリズムがわかってきます。そのリズムが大きく乱れたときは、その日の状況を振り返ってみましょう。普段よりも運動を多くしていたり、飲酒をしていたり、と原因がわかると血圧を管理しやすくなりますね。

・血圧は常に変動していることがわかります
血圧は、一日のうちに何度も大きく変動しています。例えば、入浴後は急上昇したり、お酒を飲んだ直後は血圧が下がり翌朝に上がる、などと1日の中でも上下に変動しています。食事や会話、ストレスなどにより血圧は上下に変動しています。
ですから、毎回できるだけ同じ条件で血圧を測ることと、血圧は常に変動するものと心得て、測定値に一喜一憂せず継続的に記録することが大切です。



家庭で血圧をはかるタイミング

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測定するタイミングは、朝と夜の1日2回。決まった時間に測ります。

測定のタイミング
◎朝
起床後1時間以内に測定
トイレをすませ、服薬前、食事前に測定しましょう。

◎夜
食事、飲酒、トイレの直後は避けて測定を。
入浴後は1時間以上あけましょう。


脚を組まずに腰掛けた状態で測定します。歩いたり運動したりした直後は避け、1〜2分間の安静を保ったうえでリラックスして行いましょう。
血圧計はさまざまなタイプがありますが、上腕に巻くタイプ(上腕式)が最も正確に数値が測れると言われています。血圧値は忘れずに記録しましょう。


高血圧が原因で生じる病気のリスク要因の低下につながります

実は高血圧は自覚症状がほとんどありません。血圧が高い状態が続いていても日常生活に支障がでないため、放置されやすいという特徴があります。
症状がないため実感がわきにくいですが、高血圧は脳卒中や心筋梗塞、腎臓病など重い病気のリスクのうちのひとつになると言われています。
大きな病気につながらないようにふだんから血圧を測ることで、早めに体調の異変に気付けます。
また、今血圧に不安がないという方も、予防を意識することもとても意味があることです。
この機会に記録を始めてみるのもいいですね。
参考/高血圧治療ガイドライン2019(日本高血圧学会)


編集・監修:おいしい健康管理栄養士