意外と入っている、お菓子の「あぶら」
公開日:
2020年12月17日
最終更新日:
2022年5月25日
コンビニエンスストアやスーパーなどに並ぶ、おいしそうなお菓子。どれもしっかりと栄養成分の表示があるので「エネルギー(カロリー)」や「糖質」を気にしながら選んでいる人も多いのではないでしょうか。ただ、お菓子には意外と脂質が多く含まれているものもたくさんあります。
お菓子に含まれる脂質量
例えば、ポテトチップスは揚げているので、脂質が高いのは想像がつくかもしれませんね。そのほかの代表的なお菓子についてはどうでしょう? 定番のお菓子の脂質量を以下でチェックしてみましょう。(※1)
●ポテトチップス(1袋・約60g・約325kcal)…脂質約21.1g
●板チョコレート・ミルク(1枚・約50g・約275kcal)…脂質約17.1g
●ドーナツ・プレーン(1個・約60g・約220kcal)…脂質約11.7g
●ショートケーキ(1個・約100g・約318kcal)…脂質約15.2g
●シュークリーム(1個・約100g・約211kcal)…脂質約11.4g
●プリン(1個・約90g・約104kcal)…脂質約5.5g
●アイスクリーム・バニラ(1個・約100g・約205kcal)… 脂質約12.0g
●ラクトアイス(1個・約100g・約108kcal)…脂質約2.0g
●大福(1個・約90g・約201kcal)…脂質約0.6g
●みたらし団子(1串・約55g・約107kcal)…脂質約0.4g
※1 文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)より
ちなみに、サラダ油は大さじ1=約12gなので、ポテトチップスの脂質量はサラダ油約大さじ2、アイスクリームの場合は大さじ1というわけです。
1日のエネルギー量が1800kcalの健康な方の場合、食事や間食からとる脂質の目標量は40〜60g。嗜好品や間食の目安量は1日200kcal以内ですので、間食からとる脂質は1日分の約1割、4〜6gを目安と考えるとよいでしょう。上記のお菓子のうちスナック菓子や洋菓子は、量を調整して楽しんでみてはいかがでしょうか。小さめサイズのものを選ぶことも大切ですね。また、脂質の少ない和菓子を選んでもいいでしょう。(※2)
※2 参考:「農林水産省 食事バランスガイド」
適量をとることを心がけて
脂質のとりすぎが習慣化すると、肥満につながるほか、脂質異常症などの生活習慣病の要因となります。とはいえ、脂質は、体にとってはなくてはならない大切な栄養素。エネルギー源のひとつですし、体の機能を整えるホルモンの材料の一種でもあります。まずは目安量を知り、「とりすぎずに、適量を心がける」ことが大切です。
「食事は体の栄養になり、お菓子などの嗜好品は心の栄養になる」という言葉があります。バランスよく食べて、体と心の健康を目指しましょう。
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