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つら〜い便秘を内側からすっきり改善!

内側から改善したい、便秘

なかなかトイレから出られない、お腹が張って苦しいなど、つらい症状の便秘。なんとか改善したいですよね。実は便秘とひとくちに言っても、原因は大きく分けて2種類あることをご存知ですか?今回は、2種類の便秘それぞれの原因や食事でできる対策について、詳しくご紹介します!

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不調の原因を知ろう

便秘の原因には大きく、「弛緩(しかん)性」と「痙攣(けいれん)性」の2種類があります。弛緩性は大腸のはたらきが弱ってしまった状態を指し、原因としては水分不足や朝食を抜く食生活が挙げられます。痙攣性は便秘と下痢が交互に発生することが特徴です。腸の病気やストレス、過度なダイエット、便意を我慢したりすることが原因で起こります。
便秘になると排便の回数や量が減り、重くなってくるとお腹の張り、腹痛、食欲不振などを引き起こします。便秘が長期間続く場合、下剤などの薬に頼る前に食事や水分の摂取量をチェックしてみましょう!

便秘に負けない身体をつくろう

便秘に負けない体をつくるには、原因別の対策が必要です。それぞれの対策のポイントを見てみましょう。

弛緩性の場合

弛緩性の場合は、腸を刺激してはたらきを活発にすることが肝心です。ポイントはずばり、「朝」!
起きてすぐに冷たい水やお茶、牛乳を1杯飲むと、腸が刺激されてはたらきが活発になります。水分が加わることにより、便も柔らかくなるため便秘解消に効果的です。また、朝ごはんを抜くことが多い食生活の方はしっかりと朝ごはんを食べるよう習慣づけましょう。朝ごはんを抜いてしまうと、いちにちの始めに腸が刺激されずはたらきが鈍ってしまいます。

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とにかく、弛緩性の便秘の場合は朝の生活習慣が肝心です。朝のひと手間で、身体の調子を内側から整えていきましょう♪

痙攣性の場合

痙攣性の場合は、弛緩性とは逆で腸をむやみに刺激してはいけません。そのため、腸に刺激を与える食材は控えるのが無難です。腸に刺激を与えてしまう食材として挙げられるのは、香辛料やアルコール、炭酸飲料、油脂類、不溶性の食物繊維などです。
こんな時は水溶性食物繊維の多い海藻類やこんにゃく、フルーツなどでお腹の調子を整えましょう。また、ストレスや過労が原因となっていることが多いため、休養を心がけましょう。

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便秘予防のために気をつけたいこと

便秘にならないために気をつけたいのが、便意を我慢しないことや無理なダイエットをしないこと、適度な運動で身体のはたらきを活性化することです。毎日の生活習慣から気をつけていれば、いざという時の困った不調に備えることができます。
これを機に、便秘に負けない身体づくり、はじめてみませんか?

弛緩性便秘対策におすすめのレシピ

押し麦とひじきのヘルシーサラダ
飽きのこない定番煮物。煮物は煮汁の温度が下がる時に味が入るため、加熱後しばらく置くと美味しく仕上がります。
バナナときなこの健康ドリンク
冷凍バナナを使ったひんやりドリンク。たんぱく質や食物繊維、カルシウムがしっかり摂れ、忙しい朝にもおすすめです。
なめこと卵の中華風雑炊
なめこの自然なトロミが◎!胃腸に優しい一品です。食欲のないときや、夜遅い食事にもお勧め。

痙攣性便秘対策におすすめのレシピ

ジャーで簡単 フルーツヨーグルト
ジャーで作る、おしゃれなデザートレシピ。ビタミンCを含まないヨーグルトと、ビタミンCが豊富な果物は栄養面でも好相性です。
もずくと海苔の中華風スープ
海藻たっぷりお手軽スープ。海藻類は水溶性の食物繊維が豊富で、高血圧や糖尿病の改善に役立ちます。
りんごゼリー水きりヨーグルトのせ
お手軽ヘルシーデザート。りんごに含まれるペクチンは、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境改善に役立ちます。
編集:おいしい健康編集部
監修:おいしい健康管理栄養士