市販のルウに頼らないカレー
公開日:
2020年9月30日
最終更新日:
2021年4月30日
市販のルウで作るカレーは、料理初心者でもおいしく仕上がるので、カレー作りに欠かせないという方もいるのではないでしょうか?
材料をいろいろと揃えなくても味が整うので、とても便利ですよね。
けれど、年齢を重ねるにつれ、少し脂っこさを感じるときも。
また、脂質異常症をはじめとした生活習慣病の方にとっては、ルウに含まれる脂質が気になるところです。
市販のルウに頼らずにおいしく、脂質を抑えられるくふうをお伝えします。
市販のカレールウに含まれる脂質の量と質
体重増加が気になる方や、生活習慣病を予防したい方などにとっては、脂質はなるべく抑えたいですよね。
いったい市販のカレールウには、どのくらい脂質が含まれているのでしょうか?
文部科学省策定の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」によると、カレールウ100gあたりの脂質は34.1g。およそ3分の1を脂質がしめています。
1人分がルウ1片(約20g)といわれているので、そのうち1/3が脂質です。
脂質は三大栄養素の中の1つで、人間に欠かせない栄養素。
けれど、1gのエネルギーが9kcalと、他の栄養素に比べて高いのが特徴です。(ちなみに、たんぱく質は1gあたり4kcal、炭水化物は4kcal)
厚生労働省が策定する「日本人の食事摂取基準(2020年)」によると、脂質の摂取基準の目標は、食事の総エネルギー摂取量に対して20〜30%とされています。
カレールウの3分の1を脂質がしめていることや、具材を油で炒めることからも、市販のカレールウを使ったカレーは、エネルギーが高くなりがちです。
カレーが好きでよく食べる方、ついたくさんの量を食べてしまう方は、量やバランスに気をつけたいですね。
脂質を抑えながら、おいしく作るくふう
おいしい健康では、ヘルシーなカレーをたくさんご提案しています。
市販のルウを使わないと「物たりない味になるのでは?」と心配される方もいるかもしれません。
だまされたと思って、これから紹介するくふうを試してみてください。
脂質が抑えられているのに味にぐっと深みが増して、おいしくなります。
くふう1 うまみのある食材を使う
鶏肉は骨付きを選んだり、魚介ならえびやかき、野菜はトマトやきのこなどを使うと、うまみが増します。トマトの水煮缶は、開けたらすぐ使えるので便利です。
くふう2 香辛料を使う
クミンシード、ターメリック、ガラムマサラなどの香辛料を使うと、香りが豊かになり、味に奥ゆきが出ます。また、にんにくやしょうがもいいアクセントになります。
くふう3 玉ねぎはしっかり炒める
玉ねぎは時間をかけてじっくりと、飴色になるまで炒めてみてください。ぐっとコクと甘みが増します。
くふう4 ヨーグルトでコクを出す
ヨーグルトを入れると、コクが出ておいしくなります。とろみをつけたいときにも、ヨーグルトのとろみが役立ちます。
4つのくふうを取り入れたカレーのレシピ
脂質を抑えたカレーを作りたいなと思ったとき、こんなレシピはいかがでしょうか?
胃もたれしにくく、栄養価もきちんと考えられています。ぜひ、お試しを。
■鶏の手羽元がうまみアップに貢献
■からだにやさしいのに香り豊か
■えびとかぼちゃが好相性
■鶏もも肉は皮を取り外しヘルシーに
参考/「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」(文部科学省)、日本人の食摂取基準2020年(厚生労働省)
※2019年9月に配信した記事を一部再編集しています。
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