食べ過ぎ防止の強い味方「こんにゃく」
公開日:
2016年10月17日
最終更新日:
2022年5月27日
こんにゃくはカロリーが低いだけでなく、プリプリとした食感が魅力です。よく噛んで食べるこんにゃくは、食べ過ぎ防止の強い味方。シンプルな味なので、いろいろな料理のボリュームアップにも利用でき、カロリーを抑えつつ食事の満足感を出すためにも役立ちます。
5月29日は「こんにゃく」の日
その由来は、5(こん)2(にゃ)9(く)の語呂合わせと、5月はこんにゃくの種芋の植え付けが行われる大切な時期でもあるからだそう。
今回はそんな「こんにゃく」について、詳しくご紹介します。
食物繊維を多く含む「こんにゃく」
こんにゃくのカロリーは100gあたりで5~7kcal。約97%が水分で、非常にカロリーの低い食材です。栄養素としては食物繊維が多く含まれます。
食物繊維は、水に溶ける水溶性食物繊維と水に溶けない不溶性食物繊維に分けられ、体内での働きも異なります。こんにゃく芋に含まれる食物繊維の「グルコマンナン」は水溶性食物繊維ですが、こんにゃくに加工されると不溶性食物繊維に変化します。不溶性食物繊維は、便秘の改善や有害物質を吸収して体外に排出する効果が期待されています。
また、食物繊維には食後の血糖値の上昇を緩やかにする働きがあります。
選び方のポイント
こんにゃくの原料はこんにゃく芋。生芋またはこんにゃく粉から作られます。昔ながらの生芋こんにゃくは、皮などが入って黒っぽい色をしています。こんにゃく粉からつくると白いこんにゃくができ、黒っぽいものは海藻の粉末を混ぜて色が付いているものが多いです。
四角い「板こんにゃく」は、用途に合わせて大きさの調整が可能なため、いろいろな料理に使いやすく、丸い「玉こんにゃく」は長時間煮込むおでんなどに向いています。また、糸のように細長い「糸こんにゃく」は短時間で味が馴染みやすいため、すき焼きや汁物などに向いています。
作る料理に合わせてこんにゃくを選びましょう。
調理のポイント
こんにゃくは調理する前に下ごしらえをすると、おいしさがアップします。
こんにゃく独特の臭みを和らげるには、さっとゆでるか、塩でもみ洗いをします。味をしみ込みやすくするには、こんにゃくをフォークで刺したりめん棒などでたたくとよいでしょう。煮ものなどの場合は、スプーンでひと口大にちぎってもいいですね。
他にも、格子状の切り込みを入れたり、からいりするなどの方法もあります。料理に合わせてひと手間加えてみましょう。
旬と保存の方法
こんにゃく芋の収穫時期は秋頃ですが、こんにゃく芋の長期保存や製粉法の開発により一年中こんにゃくを味わうことができます。
未開封の袋入りのこんにゃくは、直射日光や高温多湿を避ければ常温保存が可能です。開封後は、袋の中の水につけて冷蔵保存することもできますが、早めに使い切りましょう。また、薄切りにして冷凍したこんにゃくを解凍すると、肉に似た食感が楽しめます!
いろいろなレシピでおいしく味わってみてください。