1日に1m以上伸びる!?たけのこの基本アク抜き方法とおすすめレシピ
公開日:
2016年3月19日
最終更新日:
2022年4月13日
店頭で売られているのは、孟宗竹(もうそうちく)という品種。ずんぐりとした形がなんともかわいらしく、日本では昔から春を告げる食材として親しまれてきました。
1日に1m以上伸びる!?
最も生長が早いといわれるタケ・ササの仲間で、1日に1m以上伸びるパワーを秘めています。
たけのこは下ごしらえに時間のかかる食材ですが、手をかけて調理したたけのこ料理は絶品です。今回はそんな「たけのこ」について、下ゆでの方法や保存方法まで詳しくご紹介します!
噛みごたえのある春野菜
栄養面の特長は不溶性食物繊維の豊富さ。この不溶性食物繊維は、腸の中で水分を吸収して大きく膨らみ、腸を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を活発にします。
食物繊維には、便秘の予防が期待できます。また、体内の余分なナトリウムの排出を促すカリウムも豊富。通常、野菜のカリウムはゆでると流出しますが、たけのこのカリウムは減りにくいという特長があります。 このほか、体内の酵素の働きを助ける補酵素となる、亜鉛も多く含まれます。
選び方のポイント
形がずんぐりとしていて、ずっしりと重いもの、先端が黄色く、開いていないものが新鮮です。皮は薄茶色で、艶と湿り気があり、産毛の生え揃ったものを。切り口がある場合は、白くてみずみずしいものを。購入後は、できるだけ早くゆでましょう。
調理のポイント
たけのこを買ってきたら、まずはあく抜きのために下ゆでを行いましょう。掘りたての新鮮なものは、刺身にするのもいいですね。
たけのこの下ゆで
- 外側の皮を2〜3枚むく
- 中身を傷つけないように繊維に沿って切れ目を入れる
- 鍋に水と米ぬか(たけのこ3本に1カップが目安)、唐辛子(たけのこ3本に2〜3本)、たけのこをいれ、落とし蓋をして強火で1時間ゆでる
- 根元に竹串が通ったら火をとめて冷めるまで待つ
- 冷めたら切り目から皮をむく
- 水洗いし、半日ほど水にさらす
料理に使うときは、用途によって、部位を使い分けるとよいでしょう。 先端と根元で、硬さにかなりの差があります。
先端のやわらかい姫皮の部分は、酢の物や和え物に。
そのすぐ下の穂先の部分は、櫛形に切って、炊き込みご飯やサラダに使うとおいしくいただけます。
中央の部分は、煮物、炒め物、てんぷらなどの揚げ物に。
根元の部分は硬いため、繊維を断つようにせん切りや短冊切りにして、中央部と同様に調理します。
旬と保存の方法
旬の時期は、3~5月ごろ。 ゆでたたけのこは、水を張った密閉容器に入れて冷蔵庫へ。ときどき水を変えながら、1週間程度で使い切りましょう。食物繊維が多いので、冷凍保存には向きません。
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※2014年4月に配信した記事を一部再編集しています。