【忘年会・新年会】お酒の飲みすぎリセット
公開日: 2015年12月28日
肝臓だけじゃない!お酒による負担
古来より酒は百薬の長といわれ、どんな薬よりも健康のために良いとされてきました。しかし、それも「適量」であれば。アルコールによる肝臓への負担はよく知られていますが、実は胃腸も大きなダメージを受けています。宴会やパーティー、親戚の集まり…お酒を酌み交わすことが多いこの季節。連日の飲酒で、胃腸は悲鳴をあげているかもしれません。
お酒は胃腸の粘膜を傷つける
胃に入ったアルコールは、粘膜を直接刺激すると同時に、胃酸の分泌を促進します。大量の飲酒や連日の飲酒によって胃酸が必要以上に分泌されると、胃の粘膜が弱ってしまいます。ひどい時には胃炎になってしまう危険性も。
また、アルコールは腸の粘膜を刺激し、腸のぜん動運動を促進します。このため、胃から送られた消化物が腸を早く通過してしまい、消化不良となり下痢が起こりやすくなります。
酔う前に、胃腸のためにできること
酔いが進んだ楽しい状態で飲酒量を「ほどほど」に抑えようとするのは、なかなか難しいですよね。そのため、酔う前の対策がおすすめです。 お酒を飲む前に、胃腸の粘膜を保護する食材を摂りましょう。チーズやヨーグルトなどの乳脂肪の多いものや、なめこやオクラなどのヌルヌルした食べ物がお勧めです。また、アルコール度数の高いお酒は胃腸の粘膜を傷つけやすいため、できるだけ薄めるか、お水を一緒に飲むようにしましょう。
飲んだ後のケアも忘れずに
お酒を飲んだ後は、肉や揚げ物などの脂質の多い食べ物、繊維質のものを避け、消化のよい食べ物で胃腸をいたわりましょう。やわらかいごはん、うどん、ヨーグルト、白身魚、鶏ささみ、煮た野菜などがお勧めです。ただし、飲み込むように食べてしまっては逆効果です。よく噛むようにしましょう。
また、塩辛などの塩分が多いもの、チョコレートなどの甘いもの、コーヒーなどのカフェインは粘膜を刺激してしまいます。飲酒の後は避けた方が良いでしょう。飲む前、飲んだ後の食生活に気遣って胃腸の負担を軽くし、健康的にお酒を楽しみましょう♪