真夏におすすめ、お腹の調子を整える「具だくさんおかずスープ」

暑さがピークを迎える8月。体が暑さに慣れてくる頃ではあるものの、疲れがとれない、食欲が出ないなど、夏の疲れがどっと出やすい時期でもありますよね。

その中でも、よく聞かれる体の症状に「胃腸の不調」があります。原因は、暑くてつい冷たい食べ物や飲み物に手が伸びて胃腸が冷えてしまったり、冷房の効いた室内と猛暑の屋外を行き来するなど温度変化による自律神経のバランスの乱れ。便秘や下痢、食欲が出ないなどの消化機能の低下を起こしやすくなります。思い当たる方もいらっしゃるのではないでしょうか？

そんな夏の胃腸トラブルに、おいしい健康がおすすめしたいのが「具だくさんおかずスープ」。

おいしい健康の「おかずスープ」のメリットとは？

たかがスープと侮るなかれ。夏のおかずスープはいいことづくめ。

＊食物繊維を取り入れて、お腹の調子をサポート◎
便秘や下痢などのお腹の不調には、腸内環境を整えることが大切。おかずスープには、整腸作用が期待できる食物繊維を多く含む食材を具材に取り入れています。食物繊維は食欲が落ちている時こそ不足しがち。スープの具材にすることで、かさが減り、柔らかく仕上がり消化にもよくなるので、無理なくたっぷりと食べることができます。

＊体をゆっくりと温め、疲れた胃腸をケア◎
暑い夏場は、どうしても冷たいものに手が伸びてしまうものですが、消化機能の低下を防ぐには、なるべく内臓を冷やさないことが大切。おかずスープで体を温めることで、血流が良くなり、胃腸の働きを助けます。
さらにおかずスープは、汗で流れ出た水分や塩分、ミネラルも一緒に補給できるので、効率良く水分補給ができる点でもおすすめです。

＊具だくさんのおかずスープは１品で主菜代わり。ご飯を合わせて献立に◎
暑いキッチンで、何品もおかずを作るのは大変。おかずスープなら１品でたんぱく質、野菜がとれるので栄養価も食べ応えも満点です。これに、ご飯やパンを組み合わせるだけで、立派な献立の出来上がり。

5つの具だくさんおかずスープ

今回は、そんな「おかずスープ」のレシピを料理研究家の近藤幸子さんに教えていただきました。

それぞれ違った味わいを楽しめる5種類のスープは、教えていただいている間も、なんとも食欲をかき立てられるおいしそうな匂いがたち込めていました。

さあ、ご飯を準備して、いただきます！！

鶏手羽元ときのこと長いものスープ

具材をじっくり煮込んで、それぞれのうま味を引き出したスープです。長いもは、加熱するとホクホクとした食感が楽しめるんですよ。具材は豪快に大きく切ることで食べ応えアップ。きのこと長いもの食物繊維で腸内環境を整える効果も期待できる一品です。

作り方と栄養価の詳細はこちらから→「鶏手羽元ときのこと長いものスープ」

牛こま肉と大根の韓国風スープ

ごま油でしっかり炒めた牛肉と大根に青ねぎの風味が加わって、ご飯がすすむ一品です。ごま油でにんにく、しょうがを炒めると、香ばしい香りが広がって食欲もアップ。大根は食物繊維を多く含むので、便秘の時にもおすすめです。

作り方と栄養価の詳細はこちらから→「牛こま肉と大根の韓国風スープ」

クラムチャウダー風ミルクスープ

あさりとオイスターソースのWのうま味を効かせたクラムチャウダーは、オートミールを加えて食物繊維やたんぱく質も補えるように。ミルクがゆのようなやさしい味わいは、体をほっこり温めてくれます。朝食やランチにもぴったりのこちらのスープには、パンを添えるのがおすすめです。

作り方と栄養価の詳細はこちらから→「クラムチャウダー風ミルクスープ」

えびとセロリのカレースープ

香味野菜やカレーの香りが食欲をそそる、風味豊かな一品です。カレー粉に含まれるスパイスには整腸作用が期待できます。鶏がらスープをベースに、カレー粉や塩だけで味を整えたあっさりとした味わいなので、暑い日にもさらりと食べられます。

作り方と栄養価の詳細はこちらから→「えびとセロリのカレースープ」

なすたっぷり酸辣湯風スープ

スープにトマトジュースを加えることで、うま味や甘みが加わり、バランスの良いやさしい酸味の酸辣湯に。酸味が苦手な方でも食べやすい仕上がりです。なすは1人分でおよそ1本分！なめらかな豆腐とふわふわ卵で、お腹も心も満たされる一品です。

作り方と栄養価の詳細はこちらから→「なすたっぷり酸辣湯風スープ」

様々な具材から出るうま味や風味、そして調理している最中から立ち込める匂いを楽しめるのも、おかずスープの醍醐味。ぜひみなさんも味わってみてください。

プロフィール
近藤幸子さん
料理研究家・管理栄養士。仙台の料理学校講師を経て料理研究家として独立。雑誌、テレビ、広告などを中心に活動。作りやすくわかりやすい料理に定評がある。近著は『専門医がすすめるいちばん簡単でおいしい心臓病の食事（フライパンで８分蒸すだけ！）』（家の光協会）