豆を丸ごと食べられ、有効成分を逃さない！
「水煮」より「蒸し」が断然いい!!おいしさもアップ！
せっかくの多様な豆の栄養成分を逃さずに最大限に生かして食べる方法。それは「蒸す」ことだ。これは大豆でも、ほかのでんぷん系の豆でも同じこと。
「蒸し豆」をお薦めする理由の第一は、豆を丸ごと食べられる点。豆の栄養成分は、例えば食物繊維は皮に、イソフラボンは胚芽にと、多く含まれる場所が異なる。丸ごととれば、微量栄養素を含めて、どの部位にある栄養素も摂取できる。
二つ目は、蒸す調理法は栄養成分の損失が少ないこと。豆は生（乾燥）では食べられないので加熱調理が必須。加熱というとゆでる方法を思い浮かべる人が多いのでは？ しかし、蒸すほうが有利との比較データがある。
女性に必要なビタミン・ミネラルは水溶性が多い
大豆に含まれる成分で見てみよう。煮沸調理をした場合、たんぱく質だけでなく、女性が意識してとりたい、葉酸をはじめとするビタミンB群、カリウムやマグネシウムなどのミネラル、さらにイソフラボンやポリフェノールなどの成分は、ある程度煮汁の中に溶け出してしまう。煮汁まですべて食べればいいが、豆だけを食べる料理だと、溶け出した栄養は捨ててしまうことに。その点、蒸し豆は蒸気で加熱するため、栄養分の損失が少ない（下イラスト参照）。
三つ目は、「蒸す」とおいしさも増すということ。グルタミン酸やオリゴ糖も蒸すほうが多く残るため、うまみや甘みも強く感じられるのだ。 「蒸し豆」はまさに一石三鳥の優れた調理法だといえる。
