美腸・美肌になる夜キウイのルール

水溶性・不溶性の食物繊維が便通をスムーズに促し、美肌に効くビタミンCが摂取できる。そのまま食べても良し、次ページから提案するアレンジレシピで食べてもOK。夜に2個食べられない場合は、1個を朝、1個を夜という配分にしてみて。

腸に効かせるため夜に食べる

小林教授の研究では、キウイを食べると、自律神経のバランスが整うという傾向が確認された。「本来、夜には副交感神経が優位となり腸などの消化管が活動する。夜にキウイを食べることで、その助けとなる」。

できるだけ生で食べよう

キウイはたんぱく質分解酵素のアクチニジンを含む。「たんぱく質を分解するため消化促進効果も期待できる。ただ、50〜60℃なら20分、70℃以上なら2〜3分の加熱で失活するため、生がお薦め」(駒沢女子大学の西山一朗教授)。

1日に2個で便通改善

1日に2個のグリーンキウイで排便回数が増えたという研究報告が(下グラフ)。キウイ2個には食物繊維が約4.3g含まれる。これはリンゴ1個の3.8gをしのぐ。しかも、ビタミンCはリンゴよりかなり多い。

1日2個のキウイで排便がスムーズに

腸にいいフルーツの中でもキウイは優秀!

キウイのなるほど

注意

キウイに詳しい駒沢女子大学の西山教授は、「数百人に1人の頻度で食物アレルギーの原因になる場合も。思い当たる人は事前に医師に相談を」という。

お話を伺った方
小林弘幸教授
小林弘幸教授
順天堂大学医学部附属順天堂医院総合診療科
順天堂医院に日本で初となる便秘外来を開設。自律神経の働きを高める独自メソッドや腸脳相関についても着目し、研究を行う。著書に『全身の細胞が目覚めるセル・エクササイズ』(ポプラ社)ほか。
西山一朗教授
西山一朗教授
駒沢女子大学 人間健康学部健康栄養学科
同学部長。キウイフルーツ、サルナシ(コクワ、ベビーキウイ)等のマタタビ属果実に詳しい“キウイ博士”。特にアクチニジンなどたんぱく質分解酵素の活性について着目し、研究を行っている。