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【世界糖尿病デー】糖尿病を治療しよう

糖尿病の治療法で大切なことは?

糖尿病の患者さんは年々増えていて、日本人では、6人に1人以上が糖尿病の患者さんかその「予備軍」だと言われています。糖尿病の治療は、高血糖によって引き起こされるいろいろな合併症を予防し、その悪化を阻止することを目的としています。

治療法には、「食事療法」、「運動療法」、「お薬による治療(薬物療法)」の3つがあります。いずれか1つを行うのではなく、この3つを組み合わせて行うことによって治療効果を高めることができます。

そして何より大切なのは、「続けること」です。最初からすべて完璧にしようとして挫折してしまうよりも、簡単で身近なものからはじめ、長く続けることを目標にしたいですね。

治療の土台は「食事療法」

糖尿病治療のなかでも、一番の土台になるのは「食事療法」です。1日3回の食事を通して、食事の量や栄養バランスを調節することにより、血糖値やHbA1cをコントロールすることができます。また、血糖値を上昇させてしまうインスリンの作用不足を改善することも期待できます。日々の食事療法は、糖尿病を改善するにあたって欠かせないものなのです。

糖尿病の食事療法にはいろいろな工夫が考えられますが、ここではおいしい健康管理栄養士が手軽にできる食事のひと工夫をご紹介します。

野菜は「いちばん最初」に食べる

食事をすると、血糖値が上昇します。この上昇を穏やかにするため、食事の際にまずは野菜を食べましょう。野菜に豊富に含まれる食物繊維が腸からの糖質の吸収を穏やかにしてくれます。

野菜の下処理は「まとめて」楽ちん

とはいえ、野菜料理を毎日作るのは大変ですよね。そこで、ブロッコリーやホウレンソウや小松菜など、茹でてから利用することの多い野菜は、買ったらまとめて茹でてしまいましょう。同じように、大根や人参や玉ねぎなど、同じ形に切る機会の多い野菜も、買ったらまとめて切ってしまいましょう。こうして保存容器に入れておけば、いつでも手軽に使うことができます。

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無理のない簡単な習慣を取り入れて、「続けられる」食事療法を目指しましょう!

おいしい健康の『献立帳』を活用してみよう!

本サイトの右側に『献立帳』という機能が付いていることにお気づきでしょうか。実はこれ、糖尿病の食事療法を行うときにとても役立つのです。「気づいてなかった」「知っていたけど使ったことはない」という方は、ぜひお試しいただければと思います。

あらかじめ、身長、体重、気になる症状の有無などを記入すると、あなたやご家族にあった「1食分の栄養目安値」がわかります。これで、準備は完了です!

『レシピ一覧』からお好きな主菜や副菜を選び、「これを食べたいな」と思うレシピが見つかったら、それぞれのレシピにある「+献立に追加」ボタンを押してみてください。選んだレシピが『献立帳』に反映され、1食分のカロリーや栄養価が自動的に表示されます。こうしてレシピを選んでいくと、あなたやご家族にぴったりの献立が完成♪

必要とされる栄養価と実際に立てた献立の栄養価の過不足が一目でチェックできるので、大変便利です。糖尿病の食事療法はもちろん、日頃のご家族の栄養バランス管理のために、ぜひご活用ください!

野菜のひとさら!おいしい健康レシピ

簡単 温野菜のガーリックバタポンサラダ
ゴロッとした野菜で食べごたえ◎!ガーリックバターの風味が食欲をそそります。食物繊維、ビタミン類がしっかり摂取できます。
シンプルなきんぴらごぼう
食物繊維が多く血糖を安定させます。ごまは煎ってすりごまや切りごまにすると消化・吸収がよくなり、糖質代謝も助けます。
ごぼうときのこの中華風マリネ
ローカロリーで食物繊維が豊富なきのこをたっぷり食べられるレシピ。ごぼうと共に血糖値の急上昇を予防します。

※ 医師の指示のもと栄養指導を受けている方は、必ずその指示・指導に従って下さい。特に、腎症や心筋梗塞、脳梗塞などの複数の合併症を患っている方は、事前に医師にご相談のうえ、当サイトをご利用ください。

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編集:おいしい健康編集部
監修:おいしい健康管理栄養士
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