【管理栄養士監修】夏疲れに、野菜たっぷりの“おみそ汁”を
公開日:
2020年8月28日
最終更新日:
2022年8月30日
食欲が落ちたり、冷たいものばかり食べてしまったり、暑い時期は栄養バランスを崩しやすいものです。暑さや疲れで、そもそも食事を作る気分になれないときもあるでしょう。
食事が不規則になると、疲れがとれにくくなるなど、からだの不調を招きかねません。
そんなとき、調理の手間が少なく栄養がとりやすい食事があったらいいなと思いませんか? 実は日本の食卓の定番「みそ汁」がおすすめなのです。
みそ汁がからだにいいと言われている理由
みそ汁がからだにいいということは、なんとなく知っているかもしれません。
具体的にどのようないいことがあるのでしょうか?
代表的な発酵食品。腸やからだの健康を支えます
みそは、しょうゆや酢、納豆、漬物、ヨーグルトなどと同様に、日本で古くから親しまれている発酵食品のひとつ。
みそには乳酸菌をはじめさまざまな細菌が含まれ、腸の健康に深く関わります。
みそ汁として毎日とることで、腸内環境を整え、腸のみならず、からだも健やかに保ちます。
みそ汁の具で野菜をたっぷり補給
みそ自体の栄養に加えて、みそ汁の魅力といえば、幅広い具材と合わせやすいことです。
みそ汁の具の定番といえば、玉ねぎやキャベツ、なす、にんじん、オクラなどの野菜や、きのこ類、海藻類など。ビタミンやミネラル、食物繊維など、栄養素を幅広くとることができます。
また、トマトやブロッコリー、アスパラなどの洋食に用いることの多い野菜も、みそ汁によく合います。
どんな野菜とも合い、おいしく仕上げることができるのが、みそ汁の特徴なのです。
具は肉や魚など、多彩です
具は野菜ばかりではありません。
豆腐や油揚げ、豚汁では豚肉を、アサリやシジミ、サバ缶などもみそ汁の具として親しまれています。
大豆製品や肉類、魚介類は、良質なたんぱく質の供給源。野菜の栄養素とともにからだに役立つ栄養素をとることができるのです。
気になるのは塩分。食べ方を工夫して
ただ、みそ汁で気になるのはその塩分量です。
みそ汁1杯の塩分量は、一般的には1.2〜1.5g程度。健康な成人の食塩摂取の目標量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満(※1)とされています。
塩分が気になるときは、野菜や豆腐などの具を多くして、汁を減らしてみましょう。
満足感はそのままに、手軽に塩分を抑えることができます。また、お椀を小ぶりのものに替えるだけでも減塩になります。
塩分とカリウムを含むみそ汁は、暑い時期こそぜひ
熱中症や脱水の予防は、水分補給はもちろん、汗で失われやすい塩分や体内の水分量を調節するカリウムなどのミネラルの補給も欠かせません。
みそ汁は、みそで塩分が補給でき、さらに具の野菜からカリウムをとることができます。熱中症が気になる時期にもみそ汁はおすすめなのです。
暑い季節におすすめのみそ汁の具
■かぼちゃ+ねぎ
具はかぼちゃと長ねぎだけ。かぼちゃは少し煮崩れるくらいに煮ると汁全体に甘味がひろがります。
■とうがん+わかめ
とうがんは9割以上が水分でエネルギーが低い野菜。カリウムは比較的多く含まれるので、暑い時期こそおすすめです。
※1 参考:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
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