くらしの栄養学

悪阻(つわり)でたんぱく質がとれないとき、何を食べればいい?

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食べようとしても、においだけで気持ち悪くなる。

肉や魚を見るだけで無理……という日が続いている。

妊娠初期に多い悪阻(つわり)のつらさは、経験した人にしかわからないものですよね。「赤ちゃんのために食べなきゃ」とわかっていても、体がどうしても受け付けないことがある。そんなときは、無理に食べようとしなくて大丈夫です。

でも、少し体が楽なタイミングに、口に入れやすいもので少しずつたんぱく質を補えると、赤ちゃんに必要な栄養を無理なく補いやすくなります。

今回は、おいしい健康の管理栄養士が、つわり中でも取り入れやすいたんぱく質のとり方をご紹介します。

なぜ、つわり中もたんぱく質が必要なの?

たんぱく質は、赤ちゃんの体をつくる大切な栄養素です。細胞・筋肉・臓器・血液……体のあらゆる部分のもとになります。

また、お母さん自身の体を維持するためにも欠かせません。とくに妊娠初期は、胎盤や羊水が形成されていく時期。極端に不足した状態が続くと、赤ちゃんの発育に影響する可能性もあるため、無理のない範囲で少しずつ補っていくことが大切です。

妊娠中に必要なたんぱく質の量(付加量)は、中期で+5g、後期で+25gとされています(厚生労働省「日本人の食事摂取基準2025年版」)。

※ 初期は付加量はありませんが、もともと必要なたんぱく質はしっかりとることが大切です。

完全にゼロにならないよう、「少量でも、口に入れられるものから」という気持ちで取り組んでみてください。

なお、つわり中はまずエネルギーを確保することも大切です。炭水化物(おにぎり・パンなど)を中心に、食べられるものを優先してください。

つわり中に取り入れやすい、たんぱく質の食材

においや食感が気になりやすいつわり中は、冷たいもの・さっぱりしたもの・においの少ない食材が口に合いやすいことがあります。

冷たくて食べやすいもの

  • 冷奴(豆腐)
    においが少なく、ひんやりとした食感が食べやすい。少量でもたんぱく質が補えます。
  • ギリシャヨーグルト
    通常のヨーグルトよりたんぱく質が豊富。
  • ゆで卵
    冷やして食べてもOKです。食中毒リスクの観点から、しっかりゆでたものが安心です。

においが少なく、さっぱりしたもの

  • 納豆
    においが気になる場合は、冷やしたり、大根おろしと合わせたりすると食べやすくなることも。
  • 白身魚(たら、かれいなど)
    においが少なく、淡白な味わい。蒸したり、あんかけにすると飲み込みやすくなります。
  • 鶏ささみ・鶏むね肉
    脂が少なくさっぱり。においが気になるときは、冷たいサラダチキンや、レモン風味にすると食べやすいことがあります。

コンビニでも買える! 手軽なたんぱく質食材

「料理をする気力がない」という日も多いですよね。そんなときはコンビニをフル活用しましょう。

  • サラダチキン(プレーン味が食べやすい)
  • 冷奴・豆腐のパック
  • ゆで卵 ※食中毒リスクの観点から、しっかりゆでたものが安心です。
  • ギリシャヨーグルト
  • ちくわ・かまぼこなどの練り製品 ※塩分が気になる場合は食べすぎに注意しましょう。

食べ方の小さなコツ

一度にたくさん食べなくても大丈夫です。少量をこまめに食べる方が、つわり中は胃への負担が少なくすむことがあります。

  • 食べやすい時間帯を把握する
    起きがけ・食後・夕方など、比較的楽な時間帯を見つけて、そのときに食べるようにしましょう。
  • 冷たくして食感を変える
    温かい状態では食べにくくても、冷やすと食べやすくなることがあります。
  • 一口サイズで用意する
    小さくすることで、食べ始めのハードルが下がります。

管理栄養士がおすすめするレシピ3選

「今日は少し食べられそう」そんな日に試しやすい、やさしいレシピを紹介します。

たらと白菜をレンジでやわらかく仕上げ、梅のさっぱりとした風味を加えた一品。においが比較的控えめで、つわり中でも取り入れやすい主菜です。体調に合わせて冷ましてから食べるのもおすすめです。

豆腐とトマト、もずくを合わせた、さっぱりとした一品。冷たく、つるっとした食感で、つわり中でも口に入れやすいのが特徴です。

ヨーグルトとフルーツを冷やし固めた、ひんやり食べやすい一品。少しずつ口に入れやすく、つわり中でも試しやすいレシピです。間食として取り入れることで、無理なくたんぱく質を補えます。

おいしい健康アプリの活用法

  • ▶ プロフィール設定で、あなたに合ったレシピが提案されます
    プロフィールから「妊娠中」を設定すると、妊娠中に摂りたい栄養素を意識したレシピが優先的に表示されます。
  • ▶ お悩みからレシピを探せます
    「つわり」「食欲がない」「たんぱく質がとりたい」などのお悩みで、体調に合ったレシピを見つけることができます。
  • ▶ 食事記録でたんぱく質量を確認できます
    食べたものを記録することで、1日のたんぱく質摂取量の目安が確認できます。「今日はこれだけ食べられた」と可視化するだけでも、安心感につながります。
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無理せず、食べられるものから

つわりのつらさは、個人差も大きく、「なぜ自分だけ」と感じることもあるかもしれません。

でも、「食べたくても食べられない」その状況は、あなたのせいではありません。

少しだけ楽なタイミングに、口に入れやすいものを、少量でいい。そのくり返しが、赤ちゃんへの栄養につながっていきます。焦らず、今日の自分にできることで大丈夫ですよ。

参考・出典

  • 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」

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編集:おいしい健康編集部
監修:おいしい健康管理栄養士