「もち麦」と「蒸し大豆」の組み合わせがイチオシ

大麦は、その性質によってうるち性ともち性に分けられるが、水溶性食物繊維をたっぷりとるにはもち性のもち麦を。食物繊維の量はうるち性の約1・3倍。しかも、冷めてもモチモチとした食感が続く。

大豆にギュッと詰まった栄養成分、機能性成分を余すところなくとるために、お薦めしたいのが「蒸し大豆」だ。水煮にすると少なからず煮汁に逃げてしまうおいしさや栄養の流出が、最小限に抑えられる(下表)。

もち麦と蒸し大豆で、おいしさと栄養を兼ね備えた三穀ご飯の完成だ。

大麦のお薦めは「もち麦」

食物繊維量が3割多い

うるち性の大麦の食物繊維量は100gに水溶性が6.0g、不溶性が3.6g(日本食品標準成分表2010の押麦の場合)。もち麦なら、100gに水溶性を9~10g含み、食物繊維の総量は12~13g。うるち性の大麦よりも約3割多い。

冷めてもモチモチ

もち米にも含まれるモチモチ成分のアミロペクチンを多く含むから、冷めてもモチモチの食感が続く。

もち麦は、冷めても硬くならない

もち性の大麦(もち麦)とうるち性の大麦、精白米をそれぞれ炊飯し、ポリ袋に入れて8℃で保存。炊飯直後と24時間後に1粒ずつ取り出し、40%圧縮するのに必要な重量を比較。
(データ:はくばく社内資料)

大豆お薦めは「蒸し大豆」

おいしさも栄養も逃さない

浸水した大豆を蒸した「蒸し大豆」なら、大豆が持つ成分の流出が最小限に抑えられる。うまみ成分のグルタミン酸や、各種の栄養成分や機能性成分も、水煮大豆に比べてたっぷりと含まれている。

含まれる成分量を比較(100g中)